下総層群 東谷層の化石【ウチムラサキ】 | 関東化石採集の旅

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皆様、こんばんは。
台風が去ってから、埼玉は昼間の気温が真夏の陽気に戻ってしまいました。
畑仕事をしていたら汗が止まりません。
(^0^;)

さて、本日も下総層群では普通に採集できる種類です。
最近は『オオアサリ』と云う名前でスーパーの鮮魚コーナーで見かけることもありますね。
結構、美味しいです!(*^^*)



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マルスダレガイ科
和名 : ウチムラサキ
学名 : Saxidomus purpurata ( Sowerby , 1852 )
殻長 : 103.73mm
殻高 : 84.46mm
産地 : 千葉県君津市
産出層 : 下総層群 東谷層
特徴 : 殻は卵形で大型。殻質は重厚。良く膨らむ。殻表はやや不規則で明瞭な成長線で覆われる。腹縁内面は平滑で化石でも分かるほど明瞭な濃紫色をしている時がある。套線湾入はやや深い。
現生種は、北海道南西部から九州、朝鮮半島、中国大陸南岸の潮間帯~20m水深の礫混じりの砂泥底に生息。

※新しい時代の化石だと内面の色彩(紫色)が残っていることがありますが、この産地の化石は色彩が残存していません。
太い同心円肋は、意外と保存状態が良好でした。下総層群では、時々、同心円肋がグズグズの個体が産出することがあります。



参考までに下総層群木下層産の【ウチムラサキ】と比較をしてみましょう!


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殻長 : 93.75mm
殻高 : 74.32mm
産地 : 千葉県印西市吉高(大竹の露頭)
産出層 : 下総層群 木下層
特徴 : 殻は卵形で大型。殻質は重厚。良く膨らむ。殻表はやや不規則で明瞭な成長線で覆われる。腹縁内面は平滑で化石でも分かるほど明瞭な濃紫色をしている時がある。套線湾入はやや深い。
現生種は、北海道南西部から九州、朝鮮半島、中国大陸南岸の潮間帯~20m水深の礫混じりの砂泥底に生息。

※木下層産は、内面の色彩(紫色)がわずかながら残っています。



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右側:東谷層産
左側:木下層産

※内面の色彩が残っていること以外、特徴に違いは見られません。
まぁ~ 同一種なので、当たり前ですね。
(^o^)



今日は、ここまでです!
次回も東谷層の化石を掲載します。
(´▽`)ノ