皆様、こんばんは。
今日の埼玉は一日中雨が降っていて、化石採集も畑仕事もお休みです!
なので、今夜は小柴層の貝化石の掲載もお休みにして、私とコニアシアンさんの大好きな腕足類の記事を掲載します!
しかし、腕足類と一括りにすると我が家には、デボン紀から更新世までの大小様々な腕足類が保管されているので、特に大きな腕足類を掲載したいと思います。
まずは、古生代石炭紀の大型腕足類です!
ギガントプロダクタス科
学名:Gigantproductaus sp.
殻長:97.21mm
殻高:60.10mm
産地:新潟県糸魚川市
産出層:青海石灰岩層 (古生代 石炭紀)
特徴:殻は亜三角形(クロワッサン型)で大型。殻表は細く浅い放射肋が全体を覆う。耳翼は長い。
※ 昨年末の池袋ミネラルショーで購入した化石です。母岩に4個体含まれていますが、寸法は一番大きな個体の寸法です。
続いては、自分で採集した一番大きな腕足類です。
【母岩付き】
【母岩から外して!】
【化石単体】
学名:不明
殻長:95.32mm
殻高:63.62mm
産地:岩手県陸前高田市飯森
産出層:上八瀬層 (古生代 二畳紀)
特徴:殻は楕円形で大型。耳翼は存在しないように見受けられる。殻表には明瞭な太い放射肋は存在しない。
※ ギガントプロダクタス科のリノプロトニア属と形状が似ていますがハッキリとしたことは言えません。地圧による変形が著しく、保存状態もイマイチです。
新しい時代の腕足類も掲載します。
2種類共に現生種です。
カンフィロセラス科
和名:クロスチョウチンガイ
学名:Terebratulina crossei(Davidson)
殻長:31.23mm
殻高:41.10mm
殻幅:18.24mm
産地:神奈川県横浜市
産出層:上総層群 小柴層
特徴:殻はやや大型で卵形。殻頂付近では明瞭な放射肋がみられる。両殻の接合面は直線的である。
※ 殻が地圧により、やや押しつぶされていますが、この産地では、これでも変形をしていない部類に入ります。
ダリナ科
和名:カメホウズキチョウチン
学名:Terebratalia coreanica(Adams et Reeve,1850)
殻長:35.31mm
殻高:44.08mm
殻幅:25.34mm
産地:千葉県市原市瀬又
産出層:下総層群 藪層
特徴:殻は大型で卵形。背殻は腹殻より浅い。両殻の接合面は前縁の中心で引くなる。背殻・腹殻の双方で放射肋は存在しない。
以上、大きな腕足類を掲載しました!