上総層群 小柴層の化石【 ツボミキララガイ 】 | 関東化石採集の旅

関東化石採集の旅

Yahoo!ブログの閉鎖に伴い、全ての記事を引っ越しました!

皆様、こんばんは。
いよいよ、明日から大型連休が始まります!
ハンマー片手に皆様は、何処の化石産地に行くのでしょうか?

えっ!(°∇°;)!
仕事の方もいらっしゃる? 
それは、それは… (-ω-;)



さて!今夜は既に『いちじく』さんがブログに掲載済の貝化石です。
それから『Acila属』なので、少し遅れてコニアシアンさんのブログとプチコラボかな?


【第1標本】

イメージ 1

クルミガイ科
和名:ツボミキララガイ
学名:Acila(Truncaila)minutoides(Kuroda&Habe in Habe,1958)
殻長:9.14mm
殻高:8.32mm
産地:関東地方某所
特徴:殻は極小で亜三角形。やや薄質で膨らみは中庸。殻表には細かい分岐した放射肋を有する。
現生種は、本州東北から九州の水深50m~900mの泥底に生息。






【第2・第3標本】

イメージ 2

第2標本(画像上)
殻長:5.69mm
殻高:5.54mm

第3標本(画像下)
殻長:8.89mm
殻高:8.22mm
産地・産出層は第1標本と同じ





こここらが、いちじくさんと違うところです。
比較には、静岡県掛川産の近似種を見て頂きます。


イメージ 3

クルミガイ科
和名:なし
学名:Acila (Truncila) totomiensis (Schenck)
殻長:6.37mm
殻高:6.48mm
産地:静岡県掛川市大字下垂木
(通称 飛鳥の露頭)
産出層:掛川層群 大日層
産出頻度:多
特徴:殻は極小で亜三角形。殻質は薄く膨らみは弱い。殻表には細い放射肋が中央から右下と左下にV字状に別れて伸びる。殻の後方にひだがない。
掛川市本郷、遊家の細砂層からも産出を確認しています。


【ツボミキララガイ】と形状が類似するも【ツボミキララガイ】よりも、やや前背縁が直線的で殻頂が鋭角である。また、大日層の浅海で堆積した細砂層から良く採集されることから、明らかに【ツボミキララガイ】とは、生息環境が異なると思われる。