大桑層の化石【 ナガサルボウ 】 | 関東化石採集の旅

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メリークリスマス!


今日は年賀状を作っていましたが、パソコンが古いので画像の取込に時間がかかり四苦八苦していました。
また、明日も年賀状作りですよ!



さて、今夜も大桑層の絶滅種です。



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フネガイ科
和名:ナガサルボウ
学名:Anadara ( Anadara ) amicura elongata( Noda , 1966 )
殻長:52.07mm
殻高:40.06mm
産地:石川県金沢市大桑町 ( 犀川左岸 )
産出層:大桑層
産出頻度:多
特徴:殻は厚質の箱型。中型の大きさで殻長は60mm程度までに達する。殻高/殻長比は75~90%とかなりの個体変異が認められるが、大きくなるにつれて後方に伸びた形となる。殻表は分岐した30~31本内外の放射肋で刻まれる。

なお、この『ナガサルボウ』は、北海道の滝川層、青森の東目屋層、秋田の脇本層、新潟の西山・灰瓜層、等からの産出報告があるそうです。
誰かコラボ出来そうな方はいないかな?
さすがに無理かな?(?_?;

類似種との比較ですが、本来ならば放射肋上に溝があるタイプのサルボウ亜属があれば最適なんですけど、残念ながら私は放射肋上に溝があるタイプのサルボウ亜属を採集したことがありません。
なので、普通の『サルボウ』と比較を致します。



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フネガイ科
和名:サルボウ
学名:Scapharca kagoshimensis ( Tokunaga , 1906 )
殻長:46.73mm
殻高:39.22mm
産地:千葉産印西市吉高
産出層:下総層群 木下層
産出頻度:多
特徴:殻質は厚く、箱型で良く膨らむ、放射肋は32本内外。左殻肋上には不規則な結節をそなえる。


【ナガサルボウとサルボウを比較】

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右側:ナガサルボウ
左側:サルボウ
※膨らみは『サルボウ』の方が強く、名前の通り『ナガサルボウ』は後方に伸びます。


【ナガサルボウの放射肋拡大画像】

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※放射肋上に溝が確認できると思います。場所によっては1本の肋に数本の溝が存在する場合もあります。また、この溝の本数については個体差があるようです。


【サルボウの放射肋拡大画像】

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※放射肋上には溝が全く存在しません。


大桑層の化石は、ここまでです!
今日は、クリスマスイブなので、皆様が大好きなサメの歯の画像だけですがプレゼントプレゼント致します!
(^_^)ノ



【三浦層群千畑層の化石】
先週の土曜日に採集したサメの歯です。


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メジロザメの仲間ばかりです。
しかも、歯根が欠けている物、歯根が全く無い物、ばかり…


この中から良品の個体だけ拡大画像を掲載します。


【第一標本】

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【第二標本】

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【第三標本】

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画像を楽しんでいただくために寸法は、あえて記入しません!
(決して手抜きではありません。(^-^))


夏樹さんの成果に比べて、このショボさが何とも…
普段なら、これだけ採集できれば御の字なんですけどねぇ~
(^_^;)