館山市沼層の化石 【 マルミミエガイとミミエガイ 】 | 関東化石採集の旅

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今夜も沼層の二枚貝化石です。
似ているようで種類が違う、小型のフネガイ科を二種類を掲載します。



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フネガイ科
和名 : マルミミエガイ
学名 : Didimacar tenebrica ( Reeve ,184 4)
殻長 : 18.47mm
殻高 : 14.13mm
産地 : 千葉県館山市正木 ( 平久里川 右岸 )
産出頻度 : 多
特徴 : 殻は前後に長い箱形で小型。殻質は厚く、良く膨らむ。後背縁は緩やかに湾曲す。殻頂はやや前縁に傾く。殻表は細い放射細肋で覆われる。靭帯面はとても狭い。
現生種は、房総半島から天草までの潮間帯~水深20mの砂礫底に生息。








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フネガイ科
和名:ミミエガイ
学名 :Arcopsis symmetrica ( Reeve , 1844 )
殻長 : 12.16mm
殻高 : 9.02mm
産地 : 千葉県館山市正木 ( 平久里川 右岸 )
産出頻度 : 普通
特徴 : 殻は前後に長い箱形で小型。後縁は斜めに裁断状。後腹隅は尖る。靭帯面はマルミミエガイに比べると広い。殻頂は中央に位置する
現生種は、房総半島~熱帯西太平洋の岩礫に足糸で付着して生息。




沼層からは、この他にも『 ヨコヤマミミエガイ 』と云う小型のフネガイ科類似種が採集できるみたいなのですが、今のところ採集したことがありません。