館山市沼層の化石 【 カモジガイ 】 | 関東化石採集の旅

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まだまだ続きます。沼層の化石シリーズ!
今夜はバカガイ科の化石です。
【 オオトリガイ 】【 ヒラカモジガイ 】と並ぶ【 Lutraria 】の仲間です。
なお、この三種類の違いについては『2013年7月21日 印旛沼周辺の化石 その79 』で画像比較をしています。
興味のある方は、是非、書庫から過去の記事を訪問してみてください!





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バカガイ科
和名 : カモジガイ
学名 : Lutraria arcuata ( Reeve , 1954 )
殻長 : 43.18mm
殻高 : 20.95mm
産地 : 千葉県館山市正木 ( 平久里川 右岸 )
産出頻度 : 普通
特徴 : 殻は前後に長い楕円形で中型。殻質はやや薄くて、膨らみは弱い。殻頂は前方に極端に片寄り、後背縁の反りが強い。殻表は細かい同心円脈のみで平滑。
現生種は、房総半島以南の潮間帯~水深30mの砂泥底に生息。


※ 小型の合弁化石を採集していましたが、クリーニング中に破損、分解で離弁になってしまったので掲載を控えました。もっとも、この標本も小型の部類ですが…

※ 沼層からは普通に採集できますが、更新世の地層からは、全く採集できない種類です。
更新世の貝化石は、上総層群、下総層群共に千葉県内の色々な化石産地で採集していますが、未だに印西市大竹の露頭から、たった1個体だけしか採集したことがありません。