久しぶりの更新です。
最近は『掛川周辺の化石 巻貝編』を始めるために勉強、クリーニング、整理を繰り返しております。
巻貝編は、なかなか手強い化石が多く、色々な図鑑や文献を見ても採集した化石を同定することができません。
さらに不完全な種類の化石も多く、掲載するかどうか迷うところです。
現在、撮影が終わったものの未同定の化石を少しだけ掲載します。
何れの化石も『掛川市大字遊家字相谷』の細砂層をフルイがけして得られた極小巻貝です。
それぞれの化石の詳細については本編が始まってからで…
(◎-◎;)
さて、本日の本題は『掛川周辺の化石 二枚貝編 その42』で掲載した二枚貝についてです。
巻貝編の勉強をするために『日本化石集 第57集 南九州の新第三紀貝化石』を見ていたところ…
ありました!見つけました!(^-^)/
宮崎層群 高鍋層から産出していたようです。
学名『 Veremolpa scabra ( Hanlay ) 』
特徴『 ハマグリ型で、殻頂は中央より少し前による、放射肋は強く、成長するにしたがって分岐し、同心脈は板状にやや高まる。腹縁内部は肋に対応して刻まれる。3主歯は強く、側歯はない。micra より前端部が小さく丸まる。』
殻長 : 6.95mm
殻高 : 5.92mm
合弁が最近、採集できました。
殻長 : 6.08mm
殻高 : 5.09mm
殻幅 : 3.34mm
産地は何れも『掛川市大字遊家字相谷』
産出層は何れも『掛川層群 大日層』
岩質は何れも『細砂層』
『化石集』の解説と特徴が一致していることから、ほぼ間違い無いと思います。
宮崎県の高鍋層、高知県の穴内層、静岡県の大日層と時代は違えど産出している化石の同一性が、この化石からも分かりますね!
なお、以前に掲載した『掛川周辺の化石 二枚貝編 その42』は、そのまま変更せずにデーターとして残しておきます。