お気楽な家庭なんて、あるのか?その⑦ | パラミタ、発動す

パラミタ、発動す

PARAMITA exercise it.
日々感じたこと、読んだ本のこと、聴いた曲のことなど、書きたいことを書いています。


14.11.10(月)

【2014年】
1月1日▶︎昼飯のとき、正月だというのに親父とママが衝突。正月早々。いやはや波瀾の幕開けだ。

1月3日▶︎今日も親父が酒を買いに行ったようで一悶着。

1月4日▶︎僕を呼ぶ声。ばあちゃんがウンコを漏らしていて大変なことに。その処理でかなり時間を取られてしまう。

1月12日▶︎先週から行っているJ荘(東淀川区)から連絡があり、ジジ&ババのショートステイが延長となったので、お菓子、着替えを持って、J荘へ。ややこしいのでスマホのナビで行く。きれいで、見晴らしがとてもいい。ええところに泊まっている。

1月26日▶︎ジジ&ババが3週間振りに帰ってきた。

1月27日▶︎ケアマネさんがやって来る。ジジ&ババをこれから3週間預かってもらうよう依頼する。

(ここから半年間は、J荘と我が家との往復)

7月13日▶︎ジジイらは今日から施設だ。例によって、ジジイの勝手な振る舞いに腹が立って、ジジイと衝突する。自分のことしか考えていない。酒を飲むことしか考えていない。お袋のことなんて、本当はこれっぽっちも思っていない。それが腹が立つ。

7月20日▶︎お袋の痴呆が進んでいる。6人兄妹なのに「7人!」と言ったり、今、ビールを飲んだのに「飲んでいないからちょうだい」という。どうしたものか。薬は飲んでいるのだが。

8月3日▶︎ジジ&ババをどないしたらいいのかでまた悩んでいる。ジジイはもう何も食べない。ただ酒を飲むだけだ。

8月30日▶︎昨年結婚した姪っ子が子どもを連れてやって来た。ジジ&ババに見せるのが目的なので、寿楽荘へ車で案内する。ここは道がややこしいので、こういう道案内はこれで最後にしよう。そんなに何度も来る所ではないやろ。

9月13日▶︎朝から2回もお袋のウンコの処理で、お袋のおケツを洗った。

9月14日▶︎ジジ&ババがやっとJ荘へ行った。あーやれやれ。ジジイには腹が立つ。密かに酒を買ってきて、人知れず飲んでいるのに、僕が毎晩、晩酌用にあげる酒を黙って受け取っていた。よけいに腹が立つ。

10月29日▶︎久しぶりの代休だ。と思っていたら、11時にNケアマネが来るという。来るなりNケアマネは「ウチに(Nケママネが所長を務める特養ホーム)2人分のロングの部屋が空いたんですが」と素晴らしい提案をしてきた。お袋はいいとして、親父をどうやって納得させるかだ。とりあえず、来週、3泊の予定で体験入所させてることに。計算上、1カ月数万円僕たちが出さないといけないが、僕たちの精神衛生上、入ってもらったほうがいい。

 このように、今年に入って特別養護老人ホーム「J荘」へショートスティとして、1カ月に3週間ほど行くことになって、だいぶん僕たちの負担は減った。
 ところがだ。家に帰ってくると8月3日に書いてあるような状態が続く。昨日もそれで怒鳴り合いだ。僕はただ、食べて欲しいだけだ。食べないと、健康は保てない。なんでそんな簡単なことを分かってくれないのだろうか。 
 親父が酒のことしか考えていないことは何度も言ってきたが、お袋はというと「お父さん? 別に一緒にでなくてもええよ」と、実は親父のことはどうでもいいみたいなのがおかしい。お袋は認知症も進んでいるからか、さっきまで何をしていたかを覚えていないだけに、
「じいさんは、ちゃんと飯を食べてるか?」とばあさんに訊くと
「さあ?どうやろ・・・知らんわ」とばあさん。
「じいさんが飯を食べても食べなくても興味ない?」
「うん、興味ない。その内、食べるんと違うかな」
「ばあちゃんは、じいさんのために食事を作ったろうと思わへんの?」
「思わん。そのへんにあるモノを勝手に食べたらいいやん」
「じいさんは“夫婦は一緒でないとアカン”と言うけど、ばあちゃんはどない思うん?」
「いつもかしこも一緒はうっとおしいわ。どっちか死んだら一緒におられんし」
「もし、じいさんと今、別々になってもばあちゃんはどないもない?」
「うん。別におじいさんがおらんでもかまへん」

 いやはや、可哀想なじいさんや。ジジ&ババはお互いが自分のことしか考えていない。
 傑作やね。
 歳を取るとこうなるのか? そんなことはないとは思うが・・・
 結局、ジジ&ババには近いうちに、自宅から車で5分の特別養護老人ホームにロングで入ることにしてもらう。近いから僕たちとしてはとても好都合。もちろん、本人の意思を最優先に考えることはもちろんだが、僕は面倒を見る側の家族にとってどうかも重要だと思う。
 親父は少し不満はあるものの、大筋でOKした。J荘と比べて、帯に長し襷に短しということらしい。お袋は気に入っている様子。さて、どうなることやら。