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悲しみが満ちていく

1人が怖くないと感じるようになったのは
いつからだったか
強くあろうと決めたのはいつからだったか
思い出せない事が増えていく
思い出せない顔が増えていく

忘れるという事が幸せだと気付いてしまった
都合の悪い事は全て忘れてしまえばいいのだと
忘れて忘れて忘れて
忘れなければならない記憶が募り
結局今までと何も変わらなかった


チクタクチクタク時計が刻む音
パタパタパタパタ雨が当たる音
頭の中に木霊する
暗示をかけるように


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消したい記憶がある
それはもう数え切れないほど


乾いていく
必要とされたいと足掻く
必要とされなければ私の存在は
もっと朧気になってしまう
私の名を呼ぶ人はまるでいない
名前を呼んで
ここにいると安心させて


疎外感
どうして皆生き急ぐのか
どうしてそんなに前を行くのか
どうして私は追いつけないのか


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なくしていくなくしていく
あぁ辛い辛いと嘆いていた
何をなくしたのかも分からないくせに
辛いと泣いた

満たされるとは一体なんなのか
討論を繰り返したが
結局の所なんなのか分からず
私達はいつまでも満たされないのねと
悲しく笑いあった

正しさとはなんなのか普通とは何か
私を雁字搦めにするそれらは
果たしてなんの意味があるのか
分からないね、答えなんてないんだよって
泣きながら言っていた

1人が好きである
望んでそうなる時もあれば
望まない時もある
それでも1人は好きだ
誰かと時間を共有しても
いつしかその人は私の時間から
消えていってしまう
そんな悲しみを何回も繰り返せるほど
心が丈夫な訳がない
だから1人は好きだ

あなたの言葉を書き留めて
なんだか幸せな気分になっても
あなたがその言葉を
再び私に送ることはない