はじまり | 人生を変えたキス

人生を変えたキス

奥さんと子供がいる家庭を持つ自分と、別の女性に恋をしているもう一人の自分について書いた純愛日記

僕は奥さんがいて息子と娘の2人の子供がいる、ごく普通の家庭を持っている。そして、普通に会社に勤め平凡ながら「まあ、人生ってこんなものでいいんじゃないかなぁ」なんて思っている普通の男だ。


そんな生活に彼女が入ってきた。


僕と彼女は課は違うけど同じフロアーで働いている。特に気にはしていなかった、というより彼女は若くてどちらかというとキャッ、キャッしていた。はっきりいって、あまり近くに来て欲しくないって思っていた。

あるとき、僕が入っているテニスサークルに彼女が入ってきた。彼女はなかなかセンスがあり、そしてなにより気が利いて、礼儀正しく自分の印象とは違っていた。

その日は途中から雨が降り帰りが同じ方向だった彼女と2人で駅へ向かうことになった。なぜかわからないが彼女は傘を持っていたけど差すチャンスがなかったのか僕の傘に入りアイアイ傘という形になった。若い子とアイアイ傘なんて、ちょっとワクワク&緊張気味、この感覚はなんていうのだろう、恋愛エンドルフィンとでもいうのだろうか、異性となにかあったときに体中を流れるものというのだろうかなにか気持ちよくて温かい何か、それがちょっと体を流れ出した。

駅に入るときにお互いに逆に行こうとしていた僕と彼女の肩同士が押し合う形になり、しばらく(そう感じた)ぴったりくっついたままになった。僕の体にあの恋愛エンドルフィンがガンガン流れ出した。でも、彼女もいやそうではなく、お互いになんかこの感触を楽しんでいるかのようだった。そして自然にお互いに離れた(このままもっといたいと一瞬思った)。

電車の中で話してみると、うるさいだけの若い子と思っていた彼女は、そうではなくとても感じのいい子だなと思えてきた。ちゃんと話はできるし、人をちゃんと立てるし、僕は思わず言った「キミは思ったよりいい子だね!」 すると彼女は僕の顔を覗き込み、「私のことわかってくれました?」だって!!!


僕が先に電車を降りた。彼女のことをホームから見えなくなるまで見送った。そして彼女も僕のことを、見えなくなるまで見ていた。

なんか、遠い昔に味わったウキウキ感覚で足取りはとても軽く、我が家まで歩いて帰った。もちろん奥さんにはそのことは言わなかった。