映画監督ロマン・ポランスキー
本人が語る
幼少の記憶から
戦争体験
家族との別れ
学校
俳優として初めてのキャリア
そして映画製作
2009年
チューリッヒ空港での
突然の逮捕から
拘留
軟禁
身柄釈放まで
終始流れる、ピアノの音が
観ているこちらまで
静かに静かに、内省の時間へ
誘ってくれるようだ
「彼女(シャロン・テート)の妊娠で
周りの子ども達に意識が向いた
普通の生活が送れるような気がした」
という彼の告白は
とても素直な言葉に聞こえた
長年の友人を前に
語っているからだろう
つかこの人、どういう状況でも
素直というか
真っ直ぐなんだな。と感じた
『棺にフィルムを入れるなら
戦場のピアニスト』
という言葉は、素直さの最たるもの
その真っ直ぐさは
彼から遠い人にほど
傍若無人に
身勝手に見えるのだろう
何にせよ、戦争体験を持つ人の言葉は
強い。
“事件”についても
本人が語る言葉、以上のものはない。
あるとするなら、当事者たちの中に、間に、だけ。
インタビューした友人が
逮捕直後の彼の言葉
『ずっとひとりの時間がなかった
いい機会だ』
をしっかりキャッチして
彼が“初めての告白”をする場を
設けてくれたことに拍手。
(写真はイメージです)
図らずも
言葉に傷ついてきた男
時が過ぎて
過ぎたから、口にできる言葉があって。
ひとりの時間を
過ごせたからこその
彼の言葉
耳を傾けてみて。
★★★★☆
プロフィールを一新しました。
「観る」ことは「決める」こと
わたしのSCREENを選ぶこと。
高橋 早苗プロフィール
filmarksにて
記事整理もかねて
レビューUP中。
