のっけから
YMOの 聴き覚えある音で
第一声
『この写真で僕、ギター始めて』の
聴き覚えある声で
そして、見覚えのある写真たちで
なんだけどー。
見覚えあるのに、なんだろうこの違和感は
・・・そうか、写真が違う。
いや同じなんだけど
…「DAVID BOWIE is」で観た
…雑誌や、ジャケットで観た
写真と違うの。
ボウイの回顧展で観た、思わず惹き込まれる、ジッと魅入る写真たちと、
違う!
(うまく言えないんだけど、違うのよー。今更ながらに、回顧展行っといてよかったとマジ思った)
映画の為に用意された写真が
スクリーンに映ってる
主役は写真じゃないんだわ
この写真を撮った方を
カメラは追っかけてるのだから。
そう思ってやっと
腑に落ちた。
意図が違うのだから
見え方が変わってもしょうがない
だけど、この映画で初めて彼の写真に触れる人がもし、いるとしたら
残念すぎる気がする。
だから、この映画気になった人には
まず写真見に行って!と言いたいわ。
☆☆☆☆★
映画の方は、
鋤田正義という人の人となりが
沢山の人たちの言葉で語られている
ヒトとヒトの間にずっと
立ち続けて
カメラを向け続けた人ね。という印象。
間、というのは
言葉を変えれば
やわらかさ
どこか、いちファン目線というか
被写体自身の決めポーズ、の一瞬前を捉えるような。
「撮る」ことの前に
被写体を「見る」ことの方が重要で
写真はただの結果だよ〜ん
・・・とでもいいたげ。
それもそのはず(?)
鋤田氏の数字を見れば
4-11-3のトライアングル
近い人を撮る、近しくなって撮る
とことん見てから撮る。
その柔らかな物腰も
その新しモノ好きも
納得!の数字です。
この映画で気になる1枚が、ひとつでもあれば
ぜひ何処かのギャラリーや写真集などで
鋤田氏の写真、そのものに触れて欲しい。
(この映画を見ただけで、写真まで見た気にならないで欲しい!^_^)
切に。
映画公式サイト
アルバム「THE NEXT DAY」ジャケットデザインをした
ジョナサン・バーンブルックが語る、ボウイの言葉が
軽く皮肉にも聞こえるわ。
『過程は見せるな
作品に自信を持って
自分の考えを通しなさい』
★★★★☆