太陽系の端っこで親離れ?いや英雄離れ。ー 「アド・アストラ Ad Astra」 | ​ 観るチカラを、生きる糧に。 ー SCREEN(私設)研究所

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観る映画が、あなたの、わたしの、人生のヒントになる。
ここは、SCREEN(私設)研究所。

潜在数秘術×映画で
「観る」ことと心の関係を
映画を通して読み解いていきます。

俳優で映画を選ぶことは

私的にはノーで

(その魅力にウットリ♪見惚れたいならもちろんアリ)




その理由のひとつは、前回記事にも書きました




「◯◯が出てる」じゃ、ジブン読みを楽しめない。俳優で映画を選ばない理由。

https://ameblo.jp/parallel13/entry-12530403165.html





もうひとつ、人で選ぶと途端に

評価が入る。

俳優さんの評価が。

(監督さんもそうね)

当たり前っちゃ、当たり前ですわね。




だから、ブラッド・ピット主演、と分かっていながら(!)これを観たくなった自分にちょっとウケつつw

一体何が映っているやらと

逆に楽しみになりました。




☆☆☆☆★




時は近い未来。ロイ・マクブライドは、地球外知的生命体の探求に人生を捧げた科学者の父クリフォードを見て育ち、自身も宇宙飛行士の道を選ぶ。しかし、父は探索に出発してから16年後、太陽系の彼方で行方不明となってしまう。だが、父は生きていた──ある秘密を抱えながら。

父の謎を追いかけて地球から43億キロ、使命に全身全霊をかけた息子が見たものとは──?

(公式サイトより)

http://www.foxmovies-jp.com/adastra/





父の姿を見て育ち

父の背中を追うように

宇宙飛行士になった息子は

他者と深い関係を築けずにいる




愛する人すら

彼の元を離れていく


英雄として

宇宙へ旅立ち

行方を絶った父のように





★★★★☆




スクリーンに流れるのは

初めっから終わりまで

ほぼ、主人公のモノローグ。


つまり、一人ブツブツ言ってるw

地球上でも

成層圏でも

月でも、火星でも。

太陽系の果てまで行っても(!)




え、宇宙旅行や船外活動や

月の上バギーで疾走ですよ?

心踊らんのか?

しかも、行先は、なかなかの障害だらけですよ?手に汗握らんの?

・・・ドコ行っても、心拍数80から上がらない、踊るようなタマじゃないから、宇宙飛行士として高評価な訳ですがw




そんな息子に告げられた

父が生きている、という事実




死んだと思い込んでいた父が

生きている、そして

後を追う息子は

幼い頃から父の背中を見続けてきた


・・・といっても、父は早くに旅立ったのだから、子はずっと

その心の中で、反芻してきたのよね。


本当は直に言いたいことだったり

かけて欲しい言葉だったり。





しかし今や父は

人類にとって脅威の存在

(息子も死にかけた、パワーサージ事故の大元は、父らしい)


父へと近づくにつれ

心乱してく子の姿に

あぁ、やっと人らしく、色々出していけるようになってくのかな?

この調子で再会したら、どうなるんだろう?あれこれぶちまける?

(今までの、数ある映画のパターンならそうよね)


太陽系の端っこで、やっと親離れするお話?と思いきや。




父ちゃん、世捨て人

いや人類捨て人になってて

世捨て、は地球外知的生命体を見つける使命ゆえ、だけど)




息子はというと

何が何でも地球帰って人間やります。って

これは、親離れならぬ英雄離れ?




生きながら、胎児のように羊水の中で眠っていた子が、やっと目覚め、一人産道を這い出し、立ち上がったかのようじゃないですか。

これからは、心拍数も上がる時ゃ上がりまっせ。と言わんばかり(*´艸`*)

・・・ま、実際どうなのか、は描かれないし(元妻と再会、って暗示的シーンだけ)

息子の帰り道も、なんだか簡単すぎやしませんか(もの凄いパワーなのだろうと分かるけど、船がもたないんじゃないかとヒヤヒヤしたよw)てなもんで、最後までおとぎ話感は抜けないのだけど




あ、お伽話か!




と、後から合点がいった今作w^_^





☆☆☆☆★





親を見て育ち

背中を追い

やがて超える。

子が親を超えていく物語は、山ほどあります。それはそれで、その人にとって大事な通過点であり分岐点でもある。


この作品は

世にはびこる、ステレオタイプ的英雄像も、超えちゃっていいのよ。

もう、みんながひとつの英雄像を求めたり目指したりする時代じゃないのよ。


そんなメッセージに観えました。




さすが、「ベンジャミン・バトン 数奇な人生」という

老いながら若返る男を演じたブラピ

ただSF映画出る為に宇宙服着ないわな^_^








SCREEN(私設)研究所

高橋 早苗



☆☆☆☆★




♬プロフィール

「観る」ことは「決める」こと。 わたしのSCREENを選ぶこと。

https://profile.ameba.jp/ameba/parallel13




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