迷子は、時間を忘れて今だけに居る ー 三鷹の森ジブリ美術館 | ​ 観るチカラを、生きる糧に。 ー SCREEN(私設)研究所

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観る映画が、あなたの、わたしの、人生のヒントになる。
ここは、SCREEN(私設)研究所。

潜在数秘術×映画で
「観る」ことと心の関係を
映画を通して読み解いていきます。

年末年始は「紅の豚」を観ていた。

ほら、亥年だしね^_^




玉川上水沿いを走るバスを

五つ目で降りると

目の前にはもう、森が広がってた。




ああ、ここは井の頭公園の中なのね。

のどかさが、作品世界とピッタリ^_^





入場の列に並ぶと、チケットのチェックを受ける。

完全予約制は、こないだのチームボーダーレスもそうだったけど

美術展も、大規模回顧展とか、混雑予想がつくものは、完全予約制になってもいいのかもね。


…入場まで◯◯分待ち、入ったら順路に沿って、数珠つなぎダンゴ状態、人の頭越しに鑑賞…よりかは、ずっと健全かなと^_^





むしろココは、数珠つなぎダンゴはいらん!好きに歩きまわれ!というわけで。何でもはみ出しがちなLP3には嬉しい限りw


館内は撮影禁止との案内も

…撮影に忙しく、何を観たかも心に残さず帰るよりかは、ずっと良い。

(撮影OKな屋上からの一枚)





トトロやサツキ、メイの姿があしらわれたステンドグラスのドアを抜けると

購入チケット半券と一緒に、小さなフィルム製入場券を貰う。






まずは、土星座で

この入場券にスタンプ貰い。

短編「毛虫のボロ」

立ち見で最後尾。階段に座って観る。




言葉の台詞がない映像は、とても新鮮。

…生まれて初めて、陽の光を浴びたボロと同じね^_^

エンドロールで、あの声がタモリと知って、おお!聴いたことのない話芸の進化形?が、ここで聴けるとは!と嬉しくなったわ。





建物自体を、あちこち楽しみながら、登ったり下ったり。屋上からの眺めを楽しみ、もう一度中へ。常設展示と企画展示、図書室と見て回る。

階段、天井、廊下、椅子、どこもかしこも違う。今までに見慣れた美術館や博物館とは違う。

窓ひとつ、ドアひとつ、ベンチ、回廊、中庭…トイレに至るまで、ジブリ作品の何処かに出てきそうな、既視感漂う景色ばかりで。




年季が入ったら、この床も

昔通った小学校の廊下みたいにピッカピカになるんだろうなぁ。そうなるともっと趣が出るね(*´艸`*)





土星座の天井は

月に穴が開いて

不二子がロープでも降ろしそうだし

回廊や階段の隙間には

まっくろくろすけが隠れてそう


中庭のポンプは

水くみするサツキとメイが浮かぶようだし

外のカフェデッキには

ラジオを共に昼寝するブタも居そうだわ♪






よくある美術館、博物館は

箱があって、展示(見せたいもの)によって姿を変えるけれど

ココは、見せたい(魅せたい)ものの中に、この箱も含まれている。

(森の中、という外の景色も含めて、なのでしょう)


だから順路もない。

親切そうな「この先は~」ご案内もない。

ただし不便さや窮屈さは感じない。


地階から屋上まで、まさしく「迷子になろうよ、一緒に」だ。






子どもは

好きに歩き、好きに受け取る

迷子になるのも自由。


その点、おとなは

好きに受け取るけど、

先々考えて、一緒の連れを思い、この後のことも考えて。

どちらかというと、迷わないように?どうする?どうする?と、立ち止まったり引き返したり…

そんなシーンが、あちこちで(私も含め)観られた。





予定。の中に

ココへの訪問を

時間として組み込んではいけないのねと

そう素直に、思っちゃうくらいにね。



迷子になるのに

時間計るのもおかしな話でw




別棟のカフェで。

ガラス天井の明るさと一緒にいただきましたm(_ _)m





ミュージアムショップのスタッフさんは、フィオみたいな白とブルーのチェックのシャツだね~と眺めながら

陽も落ち、灯りが綺麗だな~と振り返りながら帰る。





次は、ホットドッグと風の谷のビールを

外で頂きたいわ♪




それも、数の仕合わせ。




★★★☆☆





《かずの葉の庭》主宰

|★|高橋 早苗Facebook





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