彼女の
一瞬で入り込み 求めるままに
魂の叫びを 身体で現わす様は
見てる こっちの身体にも
真っ直ぐな芯を 入れてくれるかのようで
ドキドキして 目が離せない。
一転して
彼女が笑顔で 時に真顔で 語る姿は
明るくて華やかで
辛い過去に触れる時でさえ
どこか 穏やかさを感じる。
☆☆☆☆★
(あらすじ)
若くしてその才能を開花させたラ・チャナ(本名アントニア・サンティアゴ・アマドール)は、18歳で結婚・出産。夫がマネージャーとなりフラメンコダンサーの活動をつづけた。ダリを魅了し、映画『無責任恋愛作戦』で共演したピーター・セラーズにハリウッドに招かれるも、封建的なヒターノ※社会で女性が自らの意見を言うことは許されず、彼女がハリウッドに進出することはなかった。その後も彼女の人気は衰えることを知らず、テレビ出演や世界ツアーなど、全てのアーティストが目指す頂点にいたラ・チャナだったが、ある日突然、表舞台から姿を消した。
※ヒターノ(gitano)とはスペイン語でジプシーの意。
女性はヒターナ(gitana)となる。
(公式サイトより)
http://www.uplink.co.jp/lachana/
★★★★☆
何が、というのは語られるが
言葉が 上滑りするみたいに
なんだか 取ってつけたように 聴こえるのは何なんだろう?
彼女の踊る姿は 間違いなく本物で
その熱さと
庭の花に水をやり 花の香りに喜ぶ姿は
違いすぎて 何気に戸惑う。
…ヒターノ社会を表すひと言を 彼女が言う
「女は黙って従え」
彼女の 佇まいの落差
踊りを 語る時の 目の 顔の輝き
辛い過去を 決して多くは語らない その姿に
ああ、だから魂なんだ。
だからコンパス(リズム)なんだ。
だから 彼女曰く
「コンパス(リズム)さえ確かなら」
「最後さえ決めれば大丈夫」なんだわ。
コンパス(リズム)を頼りに
一瞬一瞬に刻み続けて 次の扉を 開け続けた
だから今は
そんなに穏やかに
愛する伴侶のそばで 笑っていられるのね^_^
舞台を降りた時の 彼女の姿を観ていると
その可愛らしさが ジワジワと
倍々ゲームみたいに山盛りになるところが面白い。
こっちも いつのまにか笑ってる^_^
エンドロールは ラ・チャナとドラムとの掛け合いが続き
映像が消えても 真っ暗なスクリーンに
彼女を導くコンパス(リズム)が響く
私が観たものは
彼女の すべてを 短い時間に現した
結晶のような 輝きなのね(´∀`*)
※写真はWEBよりお借りしました
それも、数の仕合わせ。
★★★☆☆
《かずの葉の庭》主宰
|★|高橋 早苗Facebook
