人生との蜜月 ー 「ブエナ☆ビスタ☆ソシアル☆クラブ アディオス」 | ​ 観るチカラを、生きる糧に。 ー SCREEN(私設)研究所

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観る映画が、あなたの、わたしの、人生のヒントになる。
ここは、SCREEN(私設)研究所。

潜在数秘術×映画で
「観る」ことと心の関係を
映画を通して読み解いていきます。

説明するまでもない

1998 キューバの大物ミュージシャン達を集め 結成されたビッグバンド

ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ 




同名のアルバムと

アムステルダムとNYカーネギー・ホールでのライヴ


それらをカメラに収めた ドキュメンタリー映画で

彼らは広く知られた







前回記事はこちら

https://ameblo.jp/parallel13/entry-12390878619.html





その後の彼ら。



☆☆☆☆★




「まるで映画か夢のようだ」と

何度も「なぜ今?」と問う ミュージシャン達



肌身離さず身につける 形見の杖に

キスをする イブライム・フェレール

「母は死んだ時から ずっとそばにいる」

12歳で 一人きりになった子のお守り




「最後の演奏は 墓の中でするよ」と笑うピアニスト

ルベーン・ゴンザレス

どうしてそんなに(曲を)覚えていられるんだ?と聞かれ応える


霊が教えてくれる

霊が弾いてるんだ




祖母が亡くなった時のことを話す

コンパイ・セグンド

なぜ箱に入れるの?と聞く幼い彼が

受け取るこたえ


「パーティへ 連れて行くんだよ

日差しから守るために 蓋をするんだ」




★★★★




・・・ホント、ゆりかごから墓場までだな!

杖つきながら

車椅子乗りながら

酸素吸入しながら

どこまで歌い踊るんだこのじーちゃん達!w


格好良いにもほどがあるぞ^_^





そんなじーちゃん達に挟まれて

目をキラキラさせてる ライ・クーダーが

おじさんの筈だが マジでお子ちゃまに見えるわ^_^




…とかなんとか

軽く文句(いや褒め言葉♪)たれながらも

観ていると自然に 足が 膝が 手が 肩が

ウゴクうごく動く!w(´∀`*)




話すように 語るように 歩くように

ソンのリズムは 待ったなしで

“おまえのうたはどこだ?”と 問い続けるようだ





オマーラ・ポルトゥウンドの

「最後まで歌っていたい 最期までよ」の言葉は

どこか 甘い吐息のよう




何もない国 キューバで生み出した

誰にも真似できない 音楽への

叶わない恋心みたいに


いや、叶ったけれど いつまでも尽きない恋心かな





老いは 我が人生との蜜月なのだ

そのことを 愛すべき古老たちは 教えてくれる




「人の命は奪えても、歌声は奪えない」


そうして うたは

命と一緒に歌われ続けて

生きてきたんだね










それも、数の仕合わせ。



★★★☆☆



《かずの葉の庭》主宰

|★|高橋 早苗Facebook