ちょいお久しぶりのドキュメンタリー。
アメリカ全土を回って
お目当ての音を 集め続ける男の話。
・・・私自身は
レコードにも
ブルースにも
アメリカにも
こだわりも愛着も ないんですけどね
この映画、なぜかとても気になっていて。
《1》のヒントはこれだな^_^と感じ 観に行きました。
★★★★☆
自宅地下 軽く25,000枚を超えるコレクションの前で
葉巻をくゆらし 78回転のSPレコードを回して
ゴキゲンな音に 膝を打ち 足を踏み鳴らし 歌う
満面の笑み♪
その顔は一見「趣味に打ち込む一市民」に見えるけど
彼の場合 その筋金、入り具合が違う!
ロックもヒップ・ポップも
彼にはノーサンキュー
(…つか「がん」とまで言い切っていらっしゃるw)
ジャズでさえ 「今のはジャズじゃない」とバッサリ^_^
彼の“お目当て”は
1920年代 レコードが出回り始めた頃のアメリカン・ミュージック
レコード・ショップでなら
「ブルース」にカテゴライズされる音
ただし 彼が求めるのは
そこらのショップじゃまずお耳にかかれないものばかり
「大恐慌か戦争が 消した」という
個性溢れる“本物”
地図にも載らない道を 愛車を走らせ
自身の 鼻と目と耳で探し出す
☆☆☆☆★
独立心旺盛で 資料がありそうな 国の施設(議会図書館とか)には頼らない
金に任せて買い漁る、でもない
自宅をラジオ局に 好きな曲を流す
お役人が登場しても 意に介さず^_^
(…彼らが真面目くさった顔で言ったのだろう台詞がサイコー♪^_^)
「人の意見は気にしない
こっちは本物だぞ」
…彼の そう言い切る笑顔には
隣の椅子の上で 気持ちよさげに眠る猫みたいに
気負いもなければ虚栄もない
ただやり切るぞ。だけ
いいお年、のはずだが
まったくそうは見えないところが素敵♪
この顔見て~(´∀`*)
(写真はサイトからお借りしました)
公式サイト
https://www.sasurai-record.info/
…誰かに似てる。
そう、「グレイテスト・ショーマン」の、ヒュー・ジャックマン演じるP・T・バーナム
…フリークス達に 自分だけの価値を見つけ、拾い集めてく姿
どこにもない《1》を
どうだ!と見せつけてくトコロ
そこに他者の評価は 必要なくて。
家族がインタビューに答えて言う
「最近になって このコレクションこそがアメリカ史だってわかったわ」
・・・家族にすら 理解など不能なわけよね
ン十年続けて 誰かが映画撮りにやってくるまでになって
こんな台詞が出るわけですから^_^
《1》は本能の数字
始まりであり 混じり気のない「個」
そこから 他者を知り 向かい合い交じり合い 己を知ってく
その中で己がよくわからなくなるのも当然で
その時、頼りになるのは自身が持つ感覚
コレだ!と言い切れる「何か」なの
彼はそれと“常時接続”なのでしょうね
だから迷いなどない。
(たとえ迷っても また繋がるから 言い切れる)
原題の「DESPELATE MAN BLUES」
…何者でもなく彼、ジョー・バザード自身のブルースなのね(´∀`*)
(もう一度、画像は公式サイトよりお借りしました〜お顔拝見^ ^)
公式サイト
https://www.sasurai-record.info/
数秘1がよくわからん、という人は多い。
本能の《1》を 思考で考えてもムダで
感じるしかない。
映画は究極どれも《1》、だけど特にこの映画は
素晴らしく清々しいほどに《1》を感じさせてくれる。
違う言葉で言うなら「熱」だね^_^
そうか♪
ブルースは《1》の賛歌か(´∀`*)
それも、数の仕合わせ。
★★★☆☆
《かずの葉の庭》主宰
|★|高橋 早苗Facebook

