成功は、後からついてくるもの ー「きっと、うまくいく」 | ​ 観るチカラを、生きる糧に。 ー SCREEN(私設)研究所

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潜在数秘術×映画で
「観る」ことと心の関係を
映画を通して読み解いていきます。

こんばんは。
高橋 早苗です。



2009年のインド映画 ボリウッドの代表作
「きっと、うまくいく」3 Idiots









ICE工科大 「人生は競争だ」の世界

学生達は皆、親から エンジニアになることを望まれ
大学の中でも ルールの中で生きてる

ただ1人の青年を除いて。




|| 機械大好き男 ランチョー ||




新入生への手荒い歓迎も拒否
学長にも意見をする男 ランチョーと
二人の男が同室になった



父親には逆らえず 大学に入ったが
写真家を夢見てることを言い出せない ファルハーン



幼い頃は優等生 いまは家族の期待を一身に背負い
神頼みの臆病者になってしまった ラージュー



ランチョーの成績はいつもトップ
それに比べて 二人は
ビリとビリから2番目

ファルハーンもラージューも「おまえは特別」と
ランチョーをグル(導師)呼ばわりし 自分を卑下する




ランチョーは言う
「わかるか?なぜ僕が一番なのか
 機械が好きだから 工学が僕の情熱だからだ」



ファルハーンが秘かに憧れている 写真家の名前を挙げ
「動物に恋してるのに 工学と結婚か」と
おまえの情熱は違うところにある と諭す



ラージューには
「お前がうまくいかないのは臆病だからだ
 お守りの指輪だらけ 指の数より多い
 将来を心配していたら 生きていけない」



そう、ランチョーが見ていたものは
いつでも 今。





|| 親友がくれたもの ||



二人は 枠組みの中でも 自由奔放なランチョーから
自分自身の望みにそって生きる パワーをもらう



それは 自分自身に還ることであり
出来ないことを 認めることでもあった





絶対服従だった父へ「エンジニアにはならない」と告げ
「ずっといい子だった 一度だけワガママを許してくれ」
と懇願するファルハーンの顔は

もう 親の顔色を伺い ビクビクする子どもではない
だけど 父を愛する子どもそのもの





ラージューは 車椅子で面接に臨み
自分の臆病さと過去の失敗を 静かに話す
欠点を受け入れた彼の顔は 静寂に満ちていて
面接官の心を捉えた



それぞれの道を歩き始めた二人
そして ランチョーは姿を消す



彼が繰り返し言った
「優秀ならいい 成功は後からついてくる」

情熱を追いかけろ・・・それは ランチョー自身が体現していたこと。





↑ ラストがよかったなぁ。こんな感じの場所で。




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