感情をさらけ出して、動き出すもの ー「幸せへのキセキ We Bought a Zoo」 | ​ 観るチカラを、生きる糧に。 ー SCREEN(私設)研究所

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ここは、SCREEN(私設)研究所。

潜在数秘術×映画で
「観る」ことと心の関係を
映画を通して読み解いていきます。

おはようございます
高橋 早苗です



2011年のアメリカ映画
「幸せへのキセキ」(We Bought a Zoo)




シングルファーザーのコラムニストが
心機一転、買い求めた家は
まさかの動物園つき


初めて、動物園のオーナーになった男が
閉園したままの動物園を、再度開園させるまでのお話です





「幸せへのキセキ」予告編




町外れの広大な土地を持つ「動物園つきの家」に移り住んだベンジャミン
住み慣れた街のそこかしこに
妻との思い出を見つけてしまうのが嫌で、見慣れない景色の中に飛び込んだ



動物園のオーナーという慣れない立場や
色々な“新しい仕事”に追われ、しばらくは亡き妻を忘れられたものの
ふと、思い出してしまう。



愛する子どもたちを見ると、どうしたって
妻のことを思い出してしまう
二人の子どもに対して、申し訳ない気持ちが出てきてしまう


何より、自分自身が
半年前の妻の死を、受け止めきれていない




仕事仲間にふと打ち明けた
正直な気持ち

それを立ち聞きした
息子のディランは
パパに怒りをぶつけます


「パパは
 僕がママに似ているから
 嫌いなんだ」



|| お互いに、言われたいこと ||



二人は大喧嘩。
本音を晒し合って、やっと
協力し合える関係になる




仲直りのシーン
安楽死させるべきか迷っている 老齢のトラが眠る檻の前で
やっと ディランは自分の気持ちを話す




パパが提案します
「お互いに 言われたいことを言おう」
・・・見事に違う、お互いの「言われたいこと」その気持ち。


 
父子が
お互いを認め合うシーンです


感情を、さらけ出さないことには
何も見えてこない、ということがよくわかる
いいシーンだなぁ、と感じます。
 

 

|| それぞれに、必要な時間は違う ||




…大切な人を亡くすこと
それが、ある感情に蓋をしてしまう時がある




よく、人を好きになるのに理由なんか要らない
と言いますが
亡くなった人を、忘れられないと苦しむ気持ちにも
理由なんかないのだと、思います。



ただ、ただ苦しい。
あるのは、それだけで。



人が、人と
お別れするのには
その人だけに必要な時間がある
その長さは、それぞれで。




コメディタッチだけど、結構深い「幸せへのキセキ」
予告編をいい意味で裏切りますね^^







かずの葉の庭 主宰
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