可愛らしさがみせる世界ー「クヌート Knut und seine Freunde」

ぬ


クヌートは文句なしに
　可愛い！



ベラルーシの森、
熊を失い二人きりで生きてくヒグマの兄妹も
北極の氷原をゆく
北極熊の母子も。




熊は
「可愛い」って言葉知っているのかな。
熊の目に
自分を見て喜んでいる人間の姿は
どう映るんだろう。




生んだ子を
育児放棄した母熊

子熊は
世界でも珍しい人工哺育で
育てられていく

手探りと試行錯誤の連続
24時間休みなく世話をする飼育係

そんな彼を
クヌートは母親と思っているのだろうか
安心した様子で“笹泣き”を見せる




極北の地では
3頭のホッキョクグマが
母熊と共に餌を求めて
遥か60キロ彼方の海を目指す

体の弱かった1頭は命を落とした
牡熊は餌を求め
子熊を狙う




ロシア・ベラルーシの森では
突然二人きりになった双子の熊が
母熊から教わったわずかな知恵を頼りに
餌を探している

母熊は人間の手で銃に倒れたことを
彼らは知らない
怖いもの知らずの2頭に
狼が近づく




“こども”の愛らしさ、可愛らしさは
どんな動物でも変わらない
そして、それぞれに
目の前の現実がある。




餌を与え
排泄を促し
体を洗ってやる
といったつきっきりの世話から離れても
飼育係に悩みはつきない

例えば泳ぎ
母熊から教わることを
どうやってクヌートに教えたらいいのだろう
飼育係は
クヌートの目の前で水に飛び込んでみせる。

何度も繰り返して
真似をさせ
覚えさせる




小さい時そばにいてはくれなかった母熊と父熊に
会うクヌートと

独り立ちしたおとなのクヌートに
会いにいく飼育係




映画は
クヌートがもう
トーマス・デルフライン氏とは会えないことを告げて
終わっている

それも現実
温暖化が進んでもかまわない
みたいなこと宣ってるおっさんをテレビで見かけたが

単純に
　この子らの棲みかがなくなるから
って理由じゃ駄目なわけ？

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