「YES オノ・ヨーコ展」ー東京都現代美術館 | ​ 観るチカラを、生きる糧に。 ー SCREEN(私設)研究所

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観る映画が、あなたの、わたしの、人生のヒントになる。
ここは、SCREEN(私設)研究所。

潜在数秘術×映画で
「観る」ことと心の関係を
映画を通して読み解いていきます。




有名な、ステップを登って虫眼鏡をのぞく作品。

残念なことに
『お手を触れないで下さい』扱いだけど
ふと気づくと一番上のステップに小さな三文字。


『FLY』


思わず笑みをこぼす。
・・・幼い頃、滑り台の上から滑り降りずに
ジャンプしたことなんか思い出したり。



透明な迷路。
希望者はひとりずつ、楽しむことが出来るが、既に行列。
時間がなくて(泣)早々に諦めて外から眺めるが
中を歩く女の子はとても不安げな表情で、恐る恐る歩いている。

不思議に思う。
迷路を抜け出してきたところを思い切ってつかまえ
「どんな感じでしたか?」
と聞いてみた。



 『自分でも(外から見ていて)簡単そうに見えてたけど・・・
  とてもふしぎな感じでした』



・・・外から見ると透明で、迷路とはいえなんてことなさそうなのだが、
一旦中に入るとその透明さがとてもあやふやで、文字通り
『迷う』のだそうだ。



「Wish Tree」
紙に願いをかけて枝に結ぶ。

 『展覧会終了後、願いはオノさんへ届けられます』だって。

かけた。
願いは、内緒。



女と男のひと括りで比べるのは無理があるのかもしれないけど。

女性が「YES」と答える時、
その「YES」にくっついてくる色んな事まで無意識にひっくるめて「YES」と言ってるように見えたり聞こえたりするんだけど。
少なくとも彼女の「YES」にはそう感じた。


「未完成であること」がとても重要だという
そう言われると
「そっか肩肘張って頑張ることはないんだな」
と思えて嬉しい。



「Cleaning Piece」
小石を積み重ねた、悲しみの山と喜びの山。
ひとつ、積み上げた。
喜びの山に。


出会えた喜びを。



東京都現代美術館






ミュージアムショップで、
「グレープフルーツジュース」をパラパラめくったら。
好きな写真家の作品が使われてる!
思わず買う。



実をいうと、その昔手にした時は、すべてが命令型というところについていけなかった。
・・・反抗期だったもんで・・・(爆笑)



今回のは新たに訳されたもの。
勢いで買い。
この勢いをつけたのは、一枚の写真。


今 道子という名前は知らなくとも、小鯵のアタマだけで出来た
帽子のモノクロ写真をどこかで見たことのある人・・・いないかな。
(たぶん小鯵だと思うんだけど、ああいうふうに焼きつけられちゃうと
鯵だろうがメザシだろうが帽子は帽子じゃ!の貫禄で。そこが好きなんだけど)



この方の、とても好きな(というかヤラれた)言葉。
 『人は、死にたてのものを新鮮といって食すのを好む。』
んひゃっはっは、だよね~。
いや~オノ・ヨーコさんとコラボするとは思いませんでしたわ。


  『この本を燃やしなさい。読み終えたら。』


・・・燃やせないなぁ。
ともすると、自分に想像力があることすら忘れてしまうから。



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