無垢が救う歌声ー「DIVA」 | ​ 観るチカラを、生きる糧に。 ー SCREEN(私設)研究所

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観る映画が、あなたの、わたしの、人生のヒントになる。
ここは、SCREEN(私設)研究所。

潜在数秘術×映画で
「観る」ことと心の関係を
映画を通して読み解いていきます。

郵便配達のバイクに投げ入れられた
1本のテープと

“ディーバ”に心酔し
リサイタルで 彼女の歌声をこっそり録音したテープ





「レコードを出さない」彼女の声を狙う組織と
証拠を消したい“カリブの海”
そしてそれを追う警察





ジャン=ジャック・ベネックスの処女作は
20年以上も前の映画だけど
今観てもドキドキするのはすごいな~




でもってここでの一番は
複雑に絡み合ってしまったパズルを解いてく彼、
“バター塗りの禅の美学”でしょう。




・・・つまり主役の彼は
パズルにすら気づいてない?


・・・前半は気づいてないだろ。
無垢のなせる技かね。





いまどきで言えば“電車男”に近いかも。





ジュールのその真っ直ぐな気持ちは、ディーバに
「聴いたことがない」
自分の声を聴かせる。





いつもは聴いてくれる人がいる前でだけ、歌ってきた彼女

衣裳もつけず、人のいない舞台に立った歌姫に
自らの歌声はどう響いたのだろう。






・・・エンドロールが終わっても
真っ黒なスクリーンの前で響いてたディーバの声。

この声の前でも、ジュールは涙した?