巻き込まれるにも作法があるー「知りすぎていた男 The Man Who Knew Too Mu」 | ​ 観るチカラを、生きる糧に。 ー SCREEN(私設)研究所

​ 観るチカラを、生きる糧に。 ー SCREEN(私設)研究所

観る映画が、あなたの、わたしの、人生のヒントになる。
ここは、SCREEN(私設)研究所。

潜在数秘術×映画で
「観る」ことと心の関係を
映画を通して読み解いていきます。




ヒッチコックと聞いて
人は何を思い浮かべるんだろ。
サイコ?
北北西に進路を取れ?
それともヒッチコック劇場?





まず印象的なのは 主人公一家の旅行先モロッコ。
ハイビジョンやらデジタルやらって今どきじゃ、どーでもいいような気もする(?)テクニカラー、あの色味がいまだに新鮮にみえるのはなぜだ?





そして一人息子が誘拐され、見えない犯人を追って
どんどん“巻きこまれてく”夫婦。
特にパパ役ジェームス・スチュアートの見事な巻きこまれっぷりは、
さながらハリウッドのアムロ・レイ?
(「や、やるしかないんだ!」と言ったかどうかは不明・笑)





もっとも、彼の(役柄の?)飄々ぶりは
監督の味なのか役者の腕なのか・・・
「この人以外考えられない」はまり役っていうんですか。
ヒッチコック映画でのジェームズ・スチュアートはそういう役者さん。好きですね。




たいした仕掛けもなく
ホラーでもなくアクションもなく、なのに


知らない人と擦れ違う


それだけで緊張感たっぷり手に汗握るって
近頃じゃあんましないよね。
監督のこだわりっぷりも楽しめます。