「百億の昼と千億の夜」萩尾望都 | ​ 観るチカラを、生きる糧に。 ー SCREEN(私設)研究所

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観る映画が、あなたの、わたしの、人生のヒントになる。
ここは、SCREEN(私設)研究所。

潜在数秘術×映画で
「観る」ことと心の関係を
映画を通して読み解いていきます。



新星雲紀
双太陽青93より黄17の夏
アスタータ50における惑星開発委員会は
“シ”の命をうけ
アイ星域第三惑星に
ヘリオ・セス・ベータ型の開発を試みることになった・・・




オリオナエとして過去へ旅し
アトランティスの堕ちるさまを目の当たりにしたプラトン



波羅門に導かれるままに
兜率天へ向かい、梵天帝釈天に会い、そして
阿修羅と対峙する悉達多。


「なぜ戦う」と問うた悉達多に
「弥勒に会え」と諭す阿修羅



 弥勒・・・五十六億七千万年後の末法の世に現れて
 人々を救うといわれる救世主・・・



しかし弥勒がおわす筈の摩尼宝殿には
つくりものが鎮座するだけ・・・

落胆する悉達多に阿修羅は言う



「約束は理想の社会
美しすぎて目がまったくまどわされる
このユートピアのためにあなたがたは何を捧げるつもりだ
知恵か
生命か
それとも心か」




・・・捧げたのはむしろ“ナザレの”方で
後のトーキョー・シティーで出会うシッタータとオリオナエを
「反逆者」と追いつめる

そして逆に
“ナザレの”を追いつめ“シ”を追おうとする阿修羅
神との戦いを選んだ三人は・・・






よく考えたら
“ナザレの”があれだけ敵役じゃぁ映画化なんて無理だね(笑)

原作とは違うユダの描き方が
コミックらしさ、だろうか。

アトランティス
ポセイドン
帝釈天と阿修羅
イエスとユダ
悉達多に弥勒

・・・宗教や歴史に詳しくなくても聞いたことのある名前が
次から次へと登場する展開は
三次元ペースの時間の流れを見事にブッ飛ばしてくれる(笑)
SFならではのスピード感だ。



  2902年に「終わった」トーキョー
  思考コントロールを受けたユダが支配していたゼン・ゼン
  弥勒座像の「入り口」
  最後の地へ導くオリハルコン・・・



百億の昼と千億の夜の果てにあるものは?




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