「イヴの眠り YASHA NEXT GENERATION」吉田 秋生 | ​ 観るチカラを、生きる糧に。 ー SCREEN(私設)研究所

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ここは、SCREEN(私設)研究所。

潜在数秘術×映画で
「観る」ことと心の関係を
映画を通して読み解いていきます。




“ビッグアイランド”ハワイ島。

マナ(霊力)を感じる能力を持つ
「ドラゴン(龍)の娘」アリサの前に現われた
死鬼(スー・グイ)。



出生の秘密を知り
実の父に会うため日本へ向かうアリサに
かつて、静と関わった人達が集まってくる・・・



「イヴの眠り」には
YASHA NEXT GENERATION
という(サブ?)タイトルが添えられている。


その名の通りというのか・・・
アリサの周りは皆、優しい。

家族を持つ暖かみを知る人達ばかりだ。


独りで生きることを決めた今井博士でさえ
彼を慕う母子に見守られていた。



・・・「YASHA」の
静と凛の戦いの周りには
こんな暖かさはなかった。



そうだ、あの時は、
ケンとルー・メイは共に戦う同志だったし
十市も鉄男も独り身だった。



だからこそ
持てる家族を持てなかった今井さんと
兄貴を失った十市と静の想いは
いやというほど響いたし、



静と凛それぞれの「孤独」は
他の誰にも埋められるものじゃなかった。



アリサは、孤独を感じ悩みもするけれど
彼女の戦いにはサポートしてくれる皆がいる。



・・・これは家族の話なのか?
そう思えるほど。彼女は導かれていた。


言葉を変えるなら
選ばれていた、というべきか・・・



最後、
死鬼(スー・グイ)の目を通してアリサを見る彼と

父シンと別れ
最後までアリサを見守った烈(リエ)。

そして戦いを終えてやっと
双子(?)の“キジムナー”をみる
櫂と宙の双子にやっぱり
NEXT GENERATIONを感じるね。



・・・シンはいないわけだよやっぱり(笑)



シンを狙う死鬼(スー・グイ)を追って仕掛けたアリサに
偶然にも静がシンクロした時。
烈(リエ)に「撃て!」と叫ぶ声が
ナウシカを思い出しちゃいました。




“姫さま”が戦士になった時。
あんな声してたんじゃないか、って。



イヴの眠り―YASHA NEXT GENERATION (1)イヴの眠り―YASHA NEXT GENERATION (1)
吉田 秋生

小学館 2004-01-26
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