いつもの電車は、乗換駅での待ち時間の間に
『発車まであと~分ほどお待ち下さい』
というアナウンスが流れるが、今日は違った。
『発車5分前です』 ・・・これ、ロケットだっけ?
思わず辺りを伺ってしまった(笑)。
ちがう違う。ココ、NASAじゃないから。
フリーマン・ダイソン。
「地球交響曲第三番」で初めて見た。
曲がった大きな鼻を持ち、黒目がちの目をいっぱいに見開いて話すイギリス人物理学者。
面白い話をする人だなぁと思った。もっと聞いていたいな、と。
(学者さんほどに頭のいい方って、ものすごく面白いかまるでつまらないかのどちらかだと思うんだけど、赤い蛇に言わせれば、彼は間違いなく前者))
そして彼と彼の息子のことが
「宇宙船とカヌー」という本に書かれていると知って、探した。
爆弾を爆発させて飛ぶ大きな船で、自らも宇宙へ旅立つ夢を持つ父と、
ブリティッシュ・コロンビアを“庭”に見立て、グラスファイバーの海洋カヌーで行き来するという息子。
相容れない父子の話、と簡単に括られてしまうことを良しとしない解説が添えられているが、本当にその通りで、父子関係よりも
二人のそれぞれに融通の利かないトコロとか(笑)
正反対のようでいてやるコトそっくりだとか、
そんなとこが面白い。
そして、家族という血の繋がりとは
また別のところで深く拡がっている、孤独。
モノの考え方がちょっと変わる、そんな本だ。
オリオンに乗りたい。
バイダルカに乗りたい。
ひとつの夢が叶う時、そこには目に見えるそして見えない、沢山の人との繋がりがある筈だ。
だけど、その誰とも、同じ夢は見ていない。
どんなに近しい人とでも、“同じ”夢は少しずつ違う色で映る。
そこにあるのはそれぞれの夢だけ。
(フリーマンが自伝の中でも引用し、この本の訳者あとがきにも登場するイエーツの詩)
私はあなたの足もとに、私の夢を広げました
そっと踏んでくださいね、私の夢を踏むのですから。
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