第null話「後の祭り」② | 秘蜜の置き場

秘蜜の置き場

ここは私が執筆したデジモンの二次創作小説置き場です。オリジナルデジモンなどオリジナル要素を多分に含みます。

賢者「誰かが暴れたため一時中断したけれど、落ち着いたので座談会再開するよ。ここからはデジモンが多めだね。じゃ、リオモンから引いてもらおうか」

リオ「じゃ、引くぞ。……ほい。星流さんから。『デジモンのみなさんに質問です。成長期の状態でかけっこをしたら誰が一等になりますか?』。……足の速さとか設定あったっけ」

ガル「妨害工作はありか?」

カビ「コースは水中?」

ピク「飛ぶのはあり?」

ロッ「屁理屈こねくり回さないでください」」

テリ「まあ~、単純な脚力ならガルモンだろうけどね~」

ガル「次の質問。……ほい。ユキサーンさんから。『パートナーデジモン達に質問です。自分が使っている武器に対して不満点はありますか? ある場合、何処を改善したいか等の願望はありますか?』。究極体の時の話だろうな。ん……オイラは特になし」

リオ「俺は大剣の時はもっと小回り利けばいいと思ったけど、それ犠牲にしてのあの火力だからな」

ピク「そうね。回りくどいのもいいけど、単純に杖を鈍器として活用できる強度は欲しいわね」

カビ「口調のギャップに文句あるんなら、なんでこうしたんやっていうデザイン」

テリ「僕はもうそのアイテムすらないんだよね~。スライド進化で金のラピッドモンとセントガルゴモンの状況に合わせた戦い方とかしたかったな~」

ロッ「もっと接近戦がしたいです」

ピク「次の質問ね。ユキサーンさんから。『パートナーデジモン達に質問です。究極体orそれに匹敵する姿に進化した状態でそれぞれ勝負をした場合、誰になら勝てて、一方で誰になら負けるなどと思えるでしょうか? 要するに相性の優劣ですね』。……とりあえず私は露出があってそこまで機動性に特化していないなら何とかなるかも。エンオウモン、ドゥクスモン、ケルビモン辺りには勝てるかな。後は厳しい」

ロッ「実際戦った結果で言うと、セントガルゴモンには勝ってラピッドモンには負けましたね。後ドゥクスモンには勝てそうですかね」

テリ「ガンレイズリガルモンはセントガルゴモンでは勝てるけどラピッドモンでは厳しいかな~。後は――」
ガル「……とまあ、いろいろ話し合った結果を表にまとめてみた」



充「分かりやすくてけっこう」

カビ「次の質問や。ユキサーンさんから。『パラレルさんに質問です。作品を執筆するにあたっての『最大の敵』とは?』。久しぶりの作者召喚」

――モチベーションと集中力。一日二万字とか夢のまた夢。

テリ「次のしつも~ん。ユキサーンさんから。『パラレルさんに質問です。仮にパラレルさん自身の小説の世界にトリップしてしまったら、物語の中でどう立ち回りたいなどの願望はありますでしょうか?』」

――そもそも関わらない。絶対ろくなことにならねーもん、こいつらと居ると。

リオ「ひどい言いぐさなのに否定できないのが辛い」

ロッ「次の質問。ユキサーンさんから。『ワイズモンに質問です。実際のところ、『元は人間だった』件のギルモンを見て率直に何を思いましたか?』」

賢者「解体して、研究したかった」

カビ「おまわりさーん、殺人犯予備軍がいまーす」

カビ「次の質問。ユキサーンさんから。『一也が惚れ薬を買ったデジモンに質問です。惚れ薬以外の主力商品は何ですか?』」

賢者「それに関しては伝言があるよ。同時に服用することで記憶を共有できる共感型自白剤と飲めばたちまち筋肉モリモリマッチョマンの変態になれるDCS(ドーピングコンソメスープ)だ、そうだ」

カビ「伝言……ねえ」

リオ「次の質問。ユキサーンさんから。『ピクシモンに質問です。ティターニモンになった時のスリーサイ」
ピク「ふっ……」

リオ「がぼっ……なんでさ」

ガル「次の質問。ユキサーンさんから。『パートナーデジモン達に質問です。自分にパートナーに対して言いたい『ずっと思っていた不満点』などはございますでしょうか?』」

リオ「多少は周囲に気をつけろよな。……無駄だろうけど」

巧「無理だろうな、うん」

ガル「あまり一人で抱え込むな」

充「肝に銘じておくよ」

ピク「もっとしゃんとしなさい」

葉月「そーしたいのは山々なんだけどねー」

カビ「たまには素直になれや」

真治「流石にもう同じ轍は踏まへんわ」

ロッ「多少は自重し……無理ですね。いいです、そのままで」

三葉「……でしょう」

テリ「せめて騙されやすいのはなんとかならない?」

一也「惚れ薬の件か。あの時は……描写されないところでいろいろ葛藤があったんだ。……多分」

ピク「次の質問。星流さんから。『全員に質問です。パートナーのいいところを一つ挙げるならどんなところですか?』」

リオ「多少の苦境では諦めないこと」

巧「意地を張っただけだ」

ガル「周りを常に見ていること」

充「見ようとはしていたけど、その分逆に見落としていたものもあったよ」

ピク「完璧そうで完璧でないその性分」

葉月「本当に褒めてんの、それー」

カビ「責任感の強さ」

真治「筋は通さなあかんやろ」

ロッ「我儘を通す強さ」

三葉「……褒めてるのよね」

テリ「強いて言うなら、色々不遇な感じになっても頑張ったところかな~」

一也「なんかお前、最後になって辛辣過ぎない?」

カビ「次の質問。ユキサーンさんから。『パラレルさんに質問です。本作において『最も成長したキャラ』は誰だと思っていますか?』」

――人間だと三葉。ただの危ない子から多少はまともになった方では? デジモンだとリオモン。ただ主人公のパートナーとして用意していた頃から、一つの人格として大きく成長しました。

三葉「……危ない子らしさ見せてもいいの?」

リオ「最初の設定から雑だったのか、俺ら」

ロッ「次の質問です。ユキサーンさんから。『パートナーデジモンを持つ人間メンバーの皆さん、そしてパートナーデジモン達に質問です。『決着』が付いて、何か思い残しはありますでしょうか? あるいは、満足のいった『終わり』に辿り着けたと思っているのでしょうか?』」

巧「いろいろあったけど……後悔はない」

充「確かに救えなかった命はあるし、守れなかったものもある」

葉月「でも、それをなかったことにはできないものねー」

真治「それは俺らが背負うべきものや。どんな罪であったとしてもな」

三葉「……旅も悪いことばかりじゃなかったし」

一也「いろいろと知ることもできたしな」

テリ「一也達と旅をできてよかったと思ってるのは本心だし」

ロッ「最初はどうなることかと思ってましたけどね」

カビ「途中もなかなか上手くいかんこと多かったけどな」

ピク「それでも今振り返ると、無事終わることができてよかったと思ってる」

ガル「それが思い出補正だとしても、良い思い出になるための素材は調達できたってことだ」

リオ「だから、断言できる。――満足のいく『終わり』には辿り着いた」

テリ「次の質問。ユキサーンさんから。『パラレルさんに質問です。次回作を書くご予定はありますか?』だって~」

――考えているのはあります。大まかな世界観とシナリオ。あと多少のキャラくらいは。前のバトンみたいに、デジモンは完全なモンスターとみなした、いろんなところの寄せ集め的な中二全開のストーリーかと。座談会の後に、予告的な感じなものを乗っけておきます。……が、実際に書くかはその時にならないとなんとも。
 その次回作に関して、出してほしいデジモンとかあったらどんどん言ってください。以下の感じでゆるく募集を掛けておきたいと思います。


 要項:
   ・デジモンの種族(アグ→ウォーグレみたいにルート丸々でも、アグモンみたいに単体でも構いません)。
   ・契約する人間。最低でも、名前・性別・年齢は欲しいです。その他はご自由に。
   ・契約する人間が以下の状況でどっちの行動を取るか

シチュエーション:病に倒れた恋人を救うため、一人分の特効薬をなんとか手に入れたあなた。しかし、帰り道に同じ病で子供が倒れたという人が助けを求めてきました。薬は一人分。もう一人分探しに行っている間に確実に二人とも死にます。救えるのはたった一人だけ。――さて、恋人か目の前の他人の子供。どちらを助ける?



 ゆるいとか言いながら、変にめんどうくさい質問をつけてすみません。あくまでゆるくですので、適当に考えて頂ければそれだけで構いません。

リオ「最後の質問。というか後語りになるか。ユキサーンさんから。『パラレルさんに質問です。作品を書き終えて、何かご感想はありますでしょうか?』だと。」

――とりあえず、まずはここまで読んでいただき本当にありがとうございました。大学生活四年近くともに……にじふぁんの頃を含めると六年近くになりますかね。不定期ではありますがここまで書き続けてこられたのは、読んでくださった読者の皆様のポイントとかコメントのおかげだと思っています。色々な個人的な妄想とかそのときに影響受けたものとかを反映させ過ぎて、デジモン小説としてどうなのかと自問することもありましたが、デジモンの知識とか設定では敵うはずのない人間が世の中に居ると開き直ってからは、完全に好き放題やってました。それでもついてきてくださり、本当にありがとうございました!!

全員「本当にありがとうございました!!」

――よし、締まったところで……アローラでの冒険を始めるか。

全員「ちょっと待て!」

賢者「これにて閉幕。……ま、後は好きなように話したまえ」

巧「結局ぐだぐだじゃねえか……」








 ある地方都市で頻発する行方不明事件。それにはとある噂話が付きまわっていた。

「特異点」
「は?」
「いや、最近消息絶った奴よ。そこに行って、神様に願いを叶えてもらえるんだと」
「でも、それ悪魔の罠って聞いたぞ。駅前中心に餌として噂を流して、魂を集めてるとか」
「駅に変な格好した連中が居たのはそれ絡みか。『金髪の吸血姫』といい、なんでオカルト方面なんだよ」


 特異点。それは確かに存在する。
 その正体は文明が崩壊し、自然が荒廃した世界。デジタルモンスターという怪物達が互いを食らい合う野性の戦場。
 Fの名を冠するその世界に渡り、怪物と契約をした者――トラベラーは、各々の願いを掲げて戦いに挑む。


「野郎、ぶっ殺してやる!!」

「あなたの父親が、私の家族を壊したの!!」

「ふふ。君は本当におもしろいことを言うね」

X-Pass

「自分の願いのために他人を傷つける貴様らに生きる価値などない!」

「何の願いも無い奴が、こんなところに来てんじゃねえよ」

「お前さえいなければ! お前のような人間がいなければ!!」

ルート

「そういうことするっていうことは、それだけの覚悟はできてるってことだよな?」

「俺は宵越しの銭は持たない主義でね」

「ごめんなさい。でも、知らなければよかった、なんて思ってないから」

カイセキコード

「Xが、私が、正義だ!」

「でも、仕方ないでしょう。だってこのままでは私が危ないですもの」

「やっぱりあなたおかしい」

unknown

「大丈……夫。お母さん……は、あなた、とずっと一緒……ょ」

「どうして、私はまだ生きている、の?」

「X、お前は俺達の希望だ」

イーター

「考える時間くらいは守るよ。――それが大人の務めだ」

「私は教師であり大人である前に一人の人間だからな」

「俺の存在が消えようがどうなろうが構うか! お前だけは存在から消してやる!」

X-ウイルス

「その理屈で言えば私も君の嫌いな人種ということになるのだけれど」

「私にも守りたいものができた。だからそのために戦う。あなたの敵になってでも」

「俺はてめえに賭けた。俺の命をこいつらのために使うとベットしたんだよ」

レジスタンス

「そういうわけにはいかない。お前には借りがあるんだから」

「俺はあの時何もできなかった。だから、今度こそ助けなきゃ駄目だろ」

「欲深き罪を持った女が。――刑を執行する」

「そんな悲しそうな顔もできるのか。――うん、最期に一番おもしろいものが見れてよかったよ」




 




「お前を殺してでも、お前を救いたい。それが俺の本当の願いだ」

「君がしてやれることは、最初から何もなかった」


――この戦いに正義はない。




次回作「X-Traveler」。公開日未定!! というか実際、本当に書くかも分かりません。