ローンウルフ episode 0-1 | ~ 嵐気に包まれて ~

~ 嵐気に包まれて ~

嵐さんのメンバーのお名前や雰囲気をお借りした読み物です。
腐的描写や暴力的シーンがあります。
気を付けてご訪問ください。
山、大宮、櫻葉、モデルズ、にのあい等、様々なCPのお話がありますので
お気に入りのCPでお楽しみください。

 

相葉さんハピバ企画です。

腐的描写があります。

ご理解のない方は入らないでください。

 

以前、潤くんのハピバ企画で書いた短編と連動しています。

潤くんは超人的な身体能力を持った人狼で、相葉さんとは血のつながらない兄弟という設定です。

ご存じない方はこちらからどうぞ ⇒ 「ローンウルフ(上)」

 

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「じゅん……もう…っん!」

 

「いいぜ。 いけよ。」

 

 

月の光を浴びて、潤の瞳が金色に光る。

 

「あぁっ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ふ~・・・。」

 

ベッドに並んで仰向けに転がる。

 

 

「母ちゃんが正月には帰ってこいって言ってたよ。

 潤、去年は帰らなかったでしょ。」

 

「ん? ああ。」

 

「今年は一緒に帰ろ。」

 

「え~? めんどくせぇな。」

 

「高校の同窓会もやるって連絡来てたの、見てないの?」

 

 

 

「高校かぁ。

 あんま、いい思い出ないからな。」

 

「あの頃は尖ってたもんね~。」

 

肘で起き上がり、からかうように顔をのぞき込む。

 

 

「好きで尖ってたわけじゃねぇよ。」

 

潤がぷいっと横を向く。

 

 

「ほんと、はらはらさせられたもん。」

 

「誰のせいだよ。」

 

「え? ちょっと、人のせいにしないでくれる?」

 

「いいや、お前のせい・・・」

 

「ちょっ・やだっ! ぅあっ!」

 

 

 

 

 

 

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  「おい、一年の相葉って、お前の弟だろ?」

 

「あ・・・、うん。」

   

  「今度は三年の空手部の主将をやっつけたらしいぞ。」

 

「えっ!?」

 

  「なんかすごいな。 

   格闘技とかやってんのか?」

 

「・・・。」

 

 

 

 

オレより一つ年下の潤は、オレが高校二年になったのと同時に

同じ高校に入学してきた。

 

と言っても、潤は小さい頃に山で一人(というか一匹)でいるところを

オレの爺ちゃんに拾われたので正確な年齢はわからないから、

多分ってことなんだけど。

 

 

入学してすぐに、柔道部の連中とけんかして何人か病院送りにしてしまい、

一躍有名人になってしまった。

 

そりゃそうだ、人狼なんだもの。 普通の人間が敵うわけがない。

勿論これは秘密だから、家族しか知らない。

 

 

二年になる頃には県内の高校すべてに名前が知れ渡っていた。

 

ちょっとした番長みたいな感じだ。

でも仲間や子分は作らず、いつも一人だった。

 

子供の頃は、オレの上着の裾を掴んで後ろに隠れているようなところがあったのに、

すっかり変わってしまって。

誰彼かまわず牙をむいて、まさに荒れてるっていう感じだった。

 

 

人狼の血が影響しているんだろうか。

映画みたいに凶暴な怪物に変身したりしないよね。

 

心配だけど、医者に診せるわけにもいかないし、

どうしたらいいかわからなくて・・・。

 

 

 

普通の人と喧嘩して負けるとは思わないけど、

新月近辺になるとやっぱり心配だ。

 

それになんかの拍子で狼になっちゃったりしたら、

それこそ大騒ぎになる。

 

 

 

母ちゃんも心配して何かと世話をやいたけど、

取りつく島もなくて・・・。

 

  「優しい子だったのに・・・。 反抗期かしらね。 

  あなたも気を付けてあげてね。」

 

 

あんまりうるさく言って家に寄り付かなくなったらもっと心配だし、

時期が来たら収まるかもって諦めてた。

 

 

 

「どうしたの? 最近。

 なんかあった?」

 

やっと捉まえて話しかけても、

 

「別に・・・何もねぇよ。」

 

 

目も合わせてくれない。

 

 

 

 

ほんとにどうしちゃったのさ。

 

中学生の頃にはしょっちゅう一緒に遊びに行ったり、

図書館で勉強したりしてたんだ。

お風呂にもよく一緒に入ってた。

 

ほんとの兄弟以上に仲がいいなんて言われてたんだ。

 

 

 

でも、オレが高校に上がった頃から何かがずれ始めた。

 

中学生と高校生って微妙に生活時間が違ってくる。

オレは部活と勉強で忙しく、家に帰るのも以前よりは遅くなってきて、

潤と遊ぶことも話すことも少なくなっていった。

 

潤は潤でなんか自分の殻にこもるようになっていって、

学校の友達ともあまり付き合っていないようだった。

 

一年間学校が離れていて潤が高校に上がってくる時には、

「また同じ学校に通えるね。」

 

オレはすごく嬉しかったのに、

 

「学校では話しかけんなよ。」

なんて突き放すように言われた。

 

ふざけてお風呂に乱入したこともあったけど、

思いっきり蹴られて追い出された。

 

この頃から、なんか避けられてると感じるようになったんだ。

 

                               ≪つづく≫

 

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以前書いた時に、短編なのにあまりにも情報を盛り込みすぎて、いつか補足しようと思っていました。

この人狼という設定は、「LOVE」のブックレットにあった潤くんと狼の画像を見て、昔読んだ狼男を扱った

小説を思い出して書いたものです。

今回は二人が高校生の時のお話になります。

まだ全部書けてなくて何話になるかわかりませんが、過去のお話という設定なので必然的に場面が変わる所が多くなります。 区切りが難しくて一話が短めになることもあるかと思いますが、ご容赦くださいね。

 

なんで相葉さんの企画物っていっつも追いまくれ感すごいんだろ(笑)。

去年のバタバタを思い出しちゃいました。