【22話】『ある豪勢なお屋敷で』【web小説】 | 浅田瑠璃佳@物書きブログ✡✡言の葉の楽園✡✡

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屋敷の図書館。


屋敷内の案内を頼まれた菜月(なつき)は、栗毛色の髪を持つ美しい女性と二人、図書館を訪れていた。


「ここの図書館は本が多いのね。 広さ的には、うちのとさほど変わらないのに。」


女性が笑顔で、驚嘆の声を上げる。


「(……やはりこの方は、お金持ちの家の人なんだな……。)」


菜月が女性を見ながら考えを巡らせていると、不意に女性が菜月の方を振り返る。

少し驚く菜月。


「ここのお屋敷の皆さんは、読書がお好きなのかしら?」


女性の“読書”という言葉に、菜月の脳裏には屋敷の御曹司・和雄(かずお)の顔が浮かぶ。

菜月にとっての、最愛の人―――。


「はあ、……ここの御曹司様が、読書を好んでおられるので……。」


胸の痛みをこらえながら、女性の問いに答える菜月。

菜月の言葉に、女性は少し考えるような素振りを見せた。


「ふうん、……そうなんだ。」


それまで女性が浮かべていた微笑みが、その時だけ消えたことを、菜月は不思議に思った。


「あ、今、何時なんだろう。 私、時計を持ってなくて……。」


女性の言葉に、菜月は自分の腕時計に目をやる。


「もうすぐ18時ですね。」


「あら、いけない、お待たせしてしまったら申し訳ないわ。」


「お約束ですか?」


「ええ、先ほどの応接間に戻らないと。」


「では、参りましょう。」


二人は図書館を後にし、応接間へと向かった。



To be continued



【登場人物紹介】

入野菜月(いりの なつき):20代前半の、黒髪の地味な女性。屋敷の新人メイド。幼い頃は両親が他界し、孤児院で育つ。身分の差を感じながらも、屋敷の御曹司である和雄を愛する。


神山和雄(こうやま かずお):20代半ば、肩までの長髪、端正な顔立ちの高身長な美青年。この屋敷の御曹司で、IT企業「神山株式会社」の次期社長。幼い頃に事故に遭い、それが原因で感情をなくしたとされ、常に無表情。両親はいずれも他界、現在まで養父・元治(もとはる)に育てられる。読書を好む。


女性:20代前半、栗毛色の肩までの髪。華やかな美しさを持つ美貌の女性。柔らかな笑顔が特徴的。素性は明かされていないが、身なりや言動から富豪の娘だと思われる。偶然、早めに仕事を上がった菜月と出会い、彼女に屋敷の案内を頼む。


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いつもお読みくださり、ありがとうございます!!

作者のrurikaですニコニコ

現在、主人公の菜月さんと女性とのシーンを本当に大事に丁寧に書かせて頂いております鉛筆

これからも話は進んでいきますので、どうか次回もお楽しみにうさぎのぬいぐるみ



~追伸~

TATSUさん、メッセージありがとうございます花束

本当に、映画館の映画鑑賞は格別でしたおねがいピンクハート

また行きたすぎる大泣きラブラブラブラブラブラブ

ソニックは昔アニメ見ていたことあります爆笑

有名ですよねキラキラ



カメrurikaカメ