いつのまにか | とりあえず

11日に地震が起こってからというもの、私の時計は時間を測るだけになっていた気がする。


本来、時計の機能は時間を計るものだろうが、それには時計を利用する主体者がいなくてはならない。それなのに、利用者不在のまま時間だけが過ぎていった感覚なのだ。


3月といえば学校をはじめとする多くの組織で総決算に向けて大忙しとなる。もちろん、成績表ももらったし、小学校では終業式も卒業式も行われたのでいつものように締めくくられてもいる。なのにどこかで上の空の私。3月特有の時間の感覚がすっかりなくなっていたようだ。今日、お世話になった保育園の先生が異動になったと連絡がきて、初めて、世の中は当たり前のように動いているんだと感じた。


当然、多くの企業では今日の年度末を迎え、決算となる。地震の後はいったいどうなるんだろうかと漠然と不安を感じていたが、今後の期待も含めて日本の底力があることが適切に評価されているのだろう、厳しい環境とは思うが、市場が出した成績表は、企業にとっては想定内の結果におさまったのではないだろうか。もちろん、本当の課題はこれから乗り越えていかなくてはならないのだが。



明日から新しい年度がスタートする。子どもたちも1学年アップする。私の時計にも息を吹き込まないと…。


新年度から新しい環境で生活をスタートされる方も、例年以上に多いのかもしれない。私も頑張らないと…。