ママたちへのメール(4) | とりあえず

職場の同僚のママ友に原子力の専門家がいらっしゃり、先日来の彼女からのメールを送ってくださいました。


数日分の疑問がその時々のベストソリューションとして書かれていますので、数回に分けてアップします。ご本人の承諾を得ているとのことなので、メールの文章を以下にそのまま掲載させていただきます。


●第4通目● 316531分送信


みなさま


今回は、ママ友や保育園仲間のママから、文京区の計画停電やヨウ素を含む消毒剤等の飲用禁止についての情報提供をいただきました!ありがとうございます♪


以下御参考ください。



※すでに幾人かのかたから問い合わせいただきましたが、個人的な転送はしていただいて構いません。ただし、私の送信から時間が経ってからの転送の場合は、私の送信日時をつけていただきたくよろしくお願いします。


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1.文京区の計画停電について

2.ヨウ素を含む消毒剤等の飲用禁止について

3.今後、事態が急変する可能性はないの?可能性があるとしたら、それはどれくらい?

4.福島第一の最悪事態とは、チェルノブイリのようなことはおきることなの?

5.私が持ち歩いているもの

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1.文京区の計画停電について


文京区は18日まで計画停電の対象外となっています。ただ、19日以降についてはわかりません。


19日以降の計画停電に関しては、18日の夕方以降に発表、夜ぐらいのニュースに流れるのではとの事です。夕方以降のテレビ、カスタマーセンター(文京区は、0120995006)、ホームページで確認して下さいとのことでした。

18日までの予定は変わらないと思いますが、今後も最新情報にお気をつけください。



2. ヨウ素を含む消毒剤等の飲用禁止について


放射性ヨウ素が大量に体の中に入った場合、健康への影響を低減するために、内服薬である『安定ヨウ素剤』を医師が処方する場合がありますが、市販されているヨウ素を含んだもの(ヨードチンキ、うがい薬、のどスプレー、消毒用せっけん、ルゴール液など)は、ヨウ素含有量が少なく、放射性ヨウ素が集まるのを抑制する効果がない上、ヨウ素以外の成分が多く含まれており、中には体に有害な作用を及ぼす可能性のある物質も含まれます。よって、『安定ヨウ素剤』の代わりにヨウ素を含む消毒剤等を飲むのは絶対にやめてください。


また、わかめ等の海藻にもヨウ素が含まれますが十分な効果を得られるかは不明です。

『安定ヨウ素剤』は、あくまで医師が処方するものです。原子力災害などの緊急時に、指定された避難所などで服用指示があった場合のみ、服用してください。



3.今後、事態が急変する可能性はないの?可能性があるとしたら、それはどれくらい?


現在の状況を、私がちょっと客観的にいったとすれば「ものすごい専門家が結集し、あらゆることを考え+現場もものすごい使命感で動いているため、急変の可能性はかなり低いけど、したいこととできていることにギャップがあり、機器の故障も影響して実際に炉内や建屋内で何が起きているのか把握できないまま時間が過ぎる中、結果として最悪には至っていないけれどいろいろなことが起きてしまっている状況」です。


こうした中、今後も事態が急変する可能性はないとはいいきれないし、その可能性を数値でいうのは、すごく難しい。。。というか、こういう可能性って、○%っていうより、実際には個個人が1か0かで考えちゃうものであると思うので、それを私が判断するのは無理です


ただ、東京電力は16日中にも、新たな送電線を設置して、福島第一原子力発電所に外部から電力を供給し、現在止まっている原子炉(炉心)を効果的に冷やす機器(具体的には、高圧炉心スプレー、格納容器冷却スプレーなどのECCSと呼ばれる緊急炉心冷却装置)の復旧に着手するとの発表があったので、これが成功すれば、燃料棒が完全に水没してその状態が維持できている→燃料全体を冷やすことができる→炉心溶融などの危機が回避されることになります。


よって、まずはその成功を願い、お待ちください。が私の意見です。



4.福島第一の最悪事態とは、チェルノブイリのようなことはおきることなの?


情報2で、もしチェルノブイリのようなことが起こったらという質問への回答をしましたが、今回問題になっている福島第一で最悪の事態となったとしても、チェルノブイリと同じことは起こりません。最大の違いは、チェルノブイリは動いている。福島第一は止まっている。という点です。たとえると、チェルノブイリは、料理し終わったフライパンをそのまま火にかけつづけてしまっている状態。福島第一は、料理し終わったフライパンの火を消したばかりという感じです。フライパンを空焚きし続けたら危険なのは、理解いただけるかと思います。


他方、料理し終わった直後のフライパンは、空焚きしつづけているような危険はないけれど、まだ熱いから危ないですよね。


そして、そこに水をかけると・・・・一気にかけれればすぐに熱が取れて触れるようになりますが、ちょとずつ水を垂らす程度では、つどジュ―って音がして蒸気があがり・・・フライパンは熱いままでなかなか触れるようにはなりません(冷えません)。空焚きしているような危険性はないけれど、まだ触れないフライパン状態なのが福島第一の状況です。


・・・ってちょっと話がそれましたが、チェルノブイリのようなことは起きないと言うことはわかっていてください。



5.私が持ち歩いているもの


幸い、私の職場は歩いて帰れる距離なので(11日の地震の際にはじめて歩きましたが1時間ちょっとでした)、防災グッズなどは家にあります。


ただ、普段から

・携帯電話の乾電池での充電器

・タオル(ちょっと大きめ)

・家族の写真

・保健証

・飴

・エコバック

・ウェットディッシュ

は大概持ち歩いています。


でも、これは防災というより、いろいろな経験で必要と感じた結果で・・・。保健証もカード型になったからってところです。ただいずれも防災時に役立ちます。

11日以降は、より大きな揺れのある地震が起きたことを考え、マスクも持ち歩いています。



以上