みなさんこんにちは、こんばんは。

元パラリーガルの「ゆゆ」です。

 

6月も半ばですね。

今年の梅雨はどうでしょうか?

雨が多いと洗濯に困ってしまいますよねー。

じめじめした時期の部屋干しはなんだか気が進みませんね…

 

というわけで雑談はこの辺にして、こんなニュースを見かけました。

パトカーに追跡された車が別の車と衝突 4人けが 群馬 太田

追跡中のパトカーから逃げている車両が起こした事故ですね。

逃げなきゃって思うと無謀な運転が増えてしまい、それが事故を引き起こすという点

 

それと、こんなニュースもあります。

パトカーが事故で横転 警察官1人が頭を打ち病院搬送 新潟 上越

パトカーが事故で横転、警察官1人が怪我…

こちらもパトカーによる追跡中の事故だったようです。

 

このように、パトカーの追跡中というのは結構事故が起こります。

それだけスピードが出ていますし、逃げてるほうも必死ですから。

 

ここで浮かぶ1つの疑問。

パトカーに追いかけられてる車と事故が起きた場合、パトカーに責任はないの?

というもの。

 

 

・パトカーに責任を追及するには「違法」でなければならない

 

パトカーに追跡されている車と事故が起きた場合、パトカーに責任を追及するには「違法」である必要があります。

 

過去の裁判例を見てみると…

「パトカーによる追跡行為は正当な職務行為である」とのこと。

 

ただし、

「追跡が不必要であった場合、又は、逃走の開始・継続や追跡方法が不相当である場合には違法である」としています。

 

 

・もしパトカーの追跡が違法だった場合は?

 

パトカーの追跡が違法だった場合、「国家賠償法」の問題になります。

 

国家賠償法とは、国や地方公共団体の賠償責任についての法律です。

 

よって、パトカーを運転していた警察官個人に賠償責任を追及できるわけではありません。

 

あくまでも、各警察官が所属する警察を設置した都道府県が、被害者に対して賠償責任を負うことになっています。

 

 

・まとめ

 

パトカーに対して責任を追及できるのは、追跡行為の必要性がなかった場合、もしくは、相当性がなかった場合で、違法と判断された場合に限られます。

 

もし、追跡中のパトカー、逃亡中の車両に追突されてしまったという方は、国家賠償請求を検討するという選択肢があります。

 

ご自身が事故にあってしまい、国家賠償請求を検討しているのであれば、各都道府県を相手にする裁判となることからも、個人で行うには負担が大きくのしかかります。

 

この点を踏まえると、やはり交通事故を専門に取り扱っている弁護士に相談するのがもっとも賢明と言えるでしょう。

 

 

というわけで本日はこの辺で。