みなさんこんにちは。

元パラリーガルの「ゆゆ」です。

 

もうすっかり寒くなってきましたね。

クリスマスの喧騒が落ち着く暇もなく年末年始がやってきます。

みなさん今年はどんな1年だったでしょうか?

私はあっという間の1年でした…また来年も頑張っていきたい!

そんな風に感じる今日この頃です。

 

さてさて、雑談はさっさと終わらせて、本題へと参りましょう。

本日のテーマは「浮気されたときの慰謝料」についてです。

今回参考にさせていただいたのは、「横浜クレヨン法律事務所」さんのコラムです。

 

 

 

肉体関係があったかどうかが重要

浮気をされているかもしれない方、今まさにしている方、

浮気の慰謝料の相場、気になっているのではないでしょうか?

 

でも、浮気といっても「どこからが浮気になるの?」って話ですね。

 

そもそも、浮気なんてものは人によって感じ方も考え方も様々です。

手をつないだら浮気、デートしたら浮気、といったように、

何をされたら「許せない!浮気だ!」と感じるのかは人それぞれです。

 

ですが、法律の世界ではそんな曖昧な線引きはしません。

慰謝料請求ができるほどの浮気とは、ずばり肉体関係があったかどうかです

 

そして、配偶者のいる方が配偶者以外の方と肉体関係を持つことを、

法律の世界では「不貞行為」といいます。

 

 

こんな場合は慰謝料請求できる?できない?

慰謝料請求の線引きとなる不貞行為について理解できたところで、

次は慰謝料請求できるかできないか、いくつかのパターンを見ていきましょう。

 

みなさんも一緒に考えてみてくださいね。

 

1.不貞がバレたが離婚にはならなかった

旦那さんは職場の後輩と肉体関係を持っていました。

奥さんはSNSをきっかけに旦那さんの不貞を知ります。

謝る旦那さんを見ていて、奥さんは離婚まではしないでおこうと思いました。

この場合、慰謝料請求はできるのでしょうか?

 

結論から言えば、慰謝料請求は可能です

慰謝料請求というのは、必ずしも離婚が必要条件になるわけではありません。

そもそも、慰謝料というのは「精神的苦痛に対する賠償金」のことです。

離婚はしなかったとはいえ、不貞が理由で奥さんには大きな心の傷が残っていますからね。

 

2.肉体関係はないが親密な関係を長期間継続していた

奥さんは幼稚園で知り合った専業主夫の男性と親密な仲になりました。

肉体関係はないものの、会う頻度は頻繁で、場合によっては子どもを家においていったり、

旦那さんの食事を作らなかったりと、夫婦の生活は壊れていきました。

この場合、慰謝料請求はできるのでしょうか?

 

肉体関係がなかったのだから、慰謝料請求はできないのでは?

そう感じた方も多いのではないでしょうか。

しかし、この場合でも、少額とはいえ慰謝料請求が認められることはあります

家庭を顧みず、頻繁に会っていることがどう考えても問題ありです。

となれば、夫婦が平穏に生活する権利が害されているのは言うまでもありませんからね。

 

3.すでに離婚秒読みで別居中に不貞が明らかになった

旦那さんと奥さんの夫婦仲はすでに冷え切っていました。

離婚を前提にすでに別居をしています。

そして離婚協議の最中、旦那さんは趣味で知り合った女性と交際を開始します。

これを知った奥さんは、不貞行為だ!慰謝料だ!と騒ぎ立てました。

この場合、慰謝料請求はできるのでしょうか?

 

不貞の定義は、「配偶者のいる方が配偶者以外の肉体関係に及ぶこと」でしたね。

一見すると、慰謝料請求はできるように見えます。

しかし、夫婦関係がすでに破綻した後の不貞の場合は慰謝料請求できません

慰謝料が発生するには、「不貞が理由で精神的苦痛を生じた」という因果関係が必要です。

すでに夫婦関係が破綻しているのであれば、不貞が理由にはなりませんよね。

となれば、精神的苦痛もさほどではありません。よって、慰謝料請求はできません。

 

 

不貞の慰謝料相場は50~300万円程度

では次に、慰謝料の相場についても見てみましょうか。

 

不貞があった場合の慰謝料の相場は、50~300万円程度となっています。

「おいおい、ずいぶん範囲が広いな?」

そんな声も聞こえてきそうですが…

実は不貞の慰謝料というのは個々の事情によって金額が大きく異なります

 

たとえば、夫婦が不貞をきっかけに離婚へと至ったのであれば100~300万円ほど。

離婚はせずとも、別居へと至ったのであれば100万円ほどです。

肉体関係がないものの、親密な関係を築いていた場合は0~50万円ほどです。

 

「うーん、それでも範囲が広すぎてよくわからないな…」

そんな方のために、どういった事情があると慰謝料に影響を与えるのかをまとめてみました。

 

慰謝料額に影響を与える6つの要因

1.婚姻期間・年数

婚姻期間が長ければ長いほど、慰謝料は高額になりやすいです。

婚姻1年の夫婦と、10年の夫婦では共に過ごした時間が違いすぎます。

婚姻年数が長ければそれだけ信頼も厚く、裏切られた際のショックは大きなものです。

 

2.子どもがいるかどうか

子どもがいる場合、不貞のショックは多大なものとなります。

そして、子どもの人数が多ければ、さらに慰謝料は高額になります。

その他にも、妊娠中である場合も高額になるケースが多いです。

 

3.配偶者や浮気相手の収入が高い

慰謝料請求の対象者となる、配偶者や浮気相手の収入が高い場合、慰謝料は高額になりやすいです。

100万円といっても、年収何千万の人であれば、それほどダメージは大きくありません。

経済力があるのに低額な慰謝料では、たいしたペナルティにならないためです。

 

4.浮気の頻度や期間

浮気の頻度が多ければ多いほど、慰謝料は高額になります。

浮気の期間が長かった場合も同様です。

 

5.浮気に積極的であった

浮気に積極的であった場合、慰謝料が上がる傾向があります。

最初は消極的だった配偶者を、相手が執拗に肉体関係を望んできたなどの場合、

浮気相手に対しては慰謝料が上がりやすいです。


6.対応が不誠実だった

浮気発覚後の対応が不誠実であった場合、慰謝料が上がるケースがあります。

逆に、不貞を認めてしっかりと謝罪していたなど、誠実な対応だった場合は、

慰謝料が低くなるケースもあります。

 

 

さいごに

上記の他にも、現実には様々な要因が慰謝料額に影響を与えてきます。

自身の場合はどうなるのだろうか?

そんな疑問がある方は、必ず弁護士に相談するようにしてください。

 

もちろん、インターネットを駆使して相場などの情報を調べることは大切です。

特に、請求された側にとって、相場の知識があるとないとでは対応が大違いです。

焦って高額な慰謝料を支払ってしまうのを回避することもできます。

 

ただし、どれだけインターネットで検索をかけても、すべて状況が同じ方はまずいません。

本当にこの慰謝料額は相場と言えるのか?

その判断には、過去の解決事例や判例などの専門知識がどうしても求められてしまいます。

そして、事案ごとにケースバイケースな対応ができるのは弁護士だけです。

 

当然、依頼するとなれば費用がかかる話なので、気軽に利用することはできません。

しかし、無料法律相談だけであれば、プロから気軽にアドバイスをもらえるの事実です。

もし、浮気の慰謝料について悩んでいるのであれば、

まずは1度無料相談を利用してみてはいかがでしょう?

必ず行動の指針を立てることができるはずです。

 

浮気の慰謝料についてさらに詳しく知りたい方は、

今回参考にさせていただいた下記のコラムを読んでみてくださいね。