この手の話数回書いたことある気がするが、結構好きな話なので定期的に書いてみようと思う。
まずコンプレックスとは何か、日本語では劣等感という言葉が割り当てられるので勘違いしがちだが、劣等感というよりは執着をしているものである。
なので必ずしも劣等感を抱いている訳ではなく、気を使いまくっている事、劣等になりたくない不安、恐怖も包括してコンプレックスという。
まあそれを含めて劣等感と言っても差し支えないかもしれないが、この細かい違いを知っておかないと、例えば清潔感にコンプレックスを持っているから清潔感に気を使ってる為、現在的には清潔である為に劣等感を抱いてるわけではない。
ただ清潔感に関して執着や強い恐怖を抱いている。これがコンプレックス。
要するに強い不安感を持っているため、これらについては基本的に意識しないことで自己防衛している。
フロイトとかの話になってくると、それが別の形で問題を発露してしまう、神経症の原因となっていてこれらを自覚させることによって神経症問題を解決する事が出来る云々の話である。
それはまた別の話だが、自己防衛と言っているように、これらは自覚したくない事である。
だからそれらの指摘は所謂図星をつく。相手が傷つくことな訳だ。
しかし、このコンプレックスは会話の中から、特に攻撃的な人間程、会話内容にヒントが多く散らばっていたりする。
言語活動にはコンテクスト、文脈(いわゆる空気感とか)という特殊な概念が形成されているんだが、それについての話はデリダがどうとかエラい難しい話になるので避けるとして、話のつながりが有ったりなかったりすることがあると思う。
この人何で急にこの話したんだ?という事がある。
こういうのって必ず原因がある。
先に例を出したフロイトの定番の書物の序章でもこの手の話から始まっていて錯誤行為という、フロイトかじった人間なら絶対聞いたことのある概念がある。
これは開会式の時に司会が「閉会式を始めます」と誤った事を口走る、これは頭の中ではめんどうくせーから閉会式だったらいいのにな。というような願望を無意識で走らせた時に、誤って言葉で出てしまうパターンなど。
ここで錯誤行為についての概念について突き詰めたいのではなく、何か突拍子もない事を言ったとしても当然そこには必ず原因がありますよ。っていう話である。
文脈がつながらない、どこからその物語が出てきたのか?それは会話している本人の中から生み出されたものであり、本人に原因が存在する訳だ。
だからきめぇオタクが聞いてもいないのに急に知らない話をべらべら話し出すのは、本人がその話をしたいから。である。
このように、文脈がつながらない言葉にはその人に起因する何がが存在してしまう訳だ。そうすると、その人の持つ執着、コンプレックスは文脈の繋がらない話や急に新しい話をした時に本人のコンプレックスが詰まっている訳。
攻撃性が発露している時に一番再現される話をしたと思うが、この説は聞き覚えがあると思うが相手に対する悪口をチョイスする時、自分が一番傷つくと思うものを選択する訳だ。
もちろん、文脈が繋がっている場合、その限りではないのだが(例えば鉄道オタに悪口をいう時に、鉄道オタはADHDが多い。という倫理観の欠如した悪口を言っても普遍認知やミームの話なのでコンプレックスかどうかは判断できない)、全くその場の話の流れで関係しない悪口を言った場合、ほぼ100%本人のコンプレックスである訳だ。
例をいくつか考えてみよう。
まず実際にあった話、これは2年前くらいの話かな。この話も感慨深い、わかりやすいため既にしてるかもしれないが。
Twitterかなんかであるギタリスト?が中古ギターにオタク的な醜い文句をつけていたので、「ギターに興味ない人は気にしないと思うので文句言うのはどうでしょうね」とリプったことがある。
この後何が帰ってきたかというと、引用で晒して文言が「こういう女にモテない奴www」である。
フェミニズム界隈とかだったらこの悪口は繋がりがありそうなのだが、「中古ギターの価値云々にオタク的な悪口を言うのは辞めましょう」のどこにそういう要素があったのかさっぱりわからないので、これは自分の自己同一性の脅威となった私を攻撃をしたいがために創造された悪口となる訳だ。
そうなると、この人は女性にモテたい。という潜在的な欲求がある訳だ。
ギター始める男の9割って女性にモテたいという有名なアンケートや、当人のプロフがギタリストですってめっちゃアピールしてるタイプなので改めて考えれば納得しかないわかりやすい事例である。(執着がないのであまり話題にはしないが、私も学生時代にかっこつけでギター始めたし、それなりに上手い)
あとよく見かけるパターンも書こう。
何かあると陰キャ、チー牛を連呼するタイプだ。昔だとオタク、キモオタだが。
これは当然自分が言われて一番傷つくシンボルをそのまま相手にぶつける本能的なものだ。
他だとフェミニズム界隈で男に対して使う女も同様に自分が価値の無い社会的弱者だという事実や見られる恐怖がこの悪口、シンボルを連呼するに至る。
ネットではなく現実であった話をすると、これは相当前かな。千葉県の市原というど田舎のセブンイレブンで繋ぎバイトをしている時、所謂空知の具志堅のおにぎりのような自分のしたいオタク話をするために、ひたすら会話をそいつの興味あるオタク話に誘導する典型的なきめぇのが同僚でいた。※このセブンについての補足は最下段に後述
私もある程度余裕があれば付き合ってやるが、バイトが終わって帰宅したい場合でも引き留めてしてくるガチのコミュ障で、このブログからもわかる通り我の強い私はぶっちぎることが多かった訳だ。
後々知ったが、俺がその興味のない話をぶっちぎって抜ける度に他の同僚に「あいつ陰キャだから付き合いわりぃんだよ」とそれを漏らされた同僚から告げ口された事がある。
これも拒絶された相手を自分がもっとも恐怖を抱くコンプレックスで攻撃を試みる典型的なパターンではなかろうか。
同様に不良界隈では激しくオタクを嫌悪する人間がそれなりにいる。(私はオタクながらに高校時代不良グループにいた)
不良カースト上位の人間は所謂陽キャが多いのでオタクも遊びに誘うのだが、不良グループには凄く嫌がる人間も多い。
これは所謂格好つける為だけに不良の振る舞いをする人間が多い為、オタクの人種と接触したりすることで他人に自分がオタクだと思われる恐怖と戦っているためである。
だから一部不良がオタクを必要以上に激しく敵視するのは、実は敵視している不良はオタクに物凄いコンプレックスを抱いているからである。
不良であるカッコいい(と思っている)自分をオタク、ダサいと思われるのが怖くて怖くて仕方ないのである。
またこれら例全てに該当する話だが、こうした時に対立する他者におのがコンプレックスであるレッテルを貼りつけることで、二項対立の形をとり、自分はそのレッテルとは違う人種である。という理屈を作ろうとする本能もあるのだが、コンプレックスではなく自己防衛や自己欺瞞の話になってくるので今回はその話はしない
まあこういったように文脈に存在しない話は、発言した本人に起因する。
本人に起因するという事は、無意識的に本人が気にしている話題が選択される。
本人が無意識に気にしているという事はコンプレックスである。
こういった様に文脈の繋がりの有無からその人が発言した会話内容に本人が深層心理下で本人に関わる執着が確認できるという事。
これを悪用すると的確に相手が嫌がっている弱点がわかるって事。
2chとかで一言で言い負かせる言葉スレとかで。
「〇〇とか好きそう」
とか定番なのがあるが。
〇〇を定番の「鉄道」として(※飽くまでよく見る悪口を挙げているだけで鉄道オタクに恨みはありません)、精神分析学的なアプローチで考えると
鉄道とか好きそう
→ミームや普遍認知として発達障害とかアスペルガーと遠回しに言っている。
→話の筋道に関係なく唐突に言われた。
→自らが発達障害であるor発達障害と思われる事に恐怖を抱いている?
→発言者のコンプレックスは知的障害に関わる事である?
このような推察につながる。
だから合理的な悪口を出すのは相手に自分の一番の弱みを教えることになるので諸刃の剣だったりする。
今回説明したこれらの簡単な技法を使ってカウンターを取る、相手を傷つける気になるかというと、(少なくとも私は)案外そういう気にもならず、「棚に上げてテメーが言ってんじゃねえよ」という溜飲を下げる為に一言二言は憎まれ口を叩くかもしれないものの、明瞭になった相手のコンプレックスから同情心が出てくるので割と許せる気にもなってくる。
相手の弱みを知り、その憐憫で喧嘩を抑える新手の自己啓発にもなる。かもしれない。よって誰も傷付かない。
※嘘の様な本当の話、千葉県市原市にあるやばいセブンについては頻繁に話題に出している。
普段本物の虚言癖、型にはめたような自己愛性人格障害が同時に二人も在籍していた話をよくしているが、この話に出るきめぇ同僚とやらはそいつの取り巻きではあったものの、また別の人間である。
ただ同様に「ビニール袋に集めた屁で公園を爆破した」とかネタではなく大真面目に語る虚言癖ではあった。
他の登場人物では悪口とかではなくマジの知的障碍者(知的というかチックが凄く会話が上手くできない人)、悪口とかではなく脳障害や記憶障害を持つおばさん(自覚している本人の病院での診察についての話を伺っての事で、これについて役所で福祉を何度も勧めたが拒否される)、悪口かもしれないが週一しか働かないがベテランコンビニ店員としてのプライドの塊である子供部屋おじさん、仕事中さぼって真面目に働く人間を馬鹿にする論を延々に語るVtuberに全てをつぎ込むおじさん(私と入れ替わりの為あまり関わっていなく在籍メンバーの噂や愚痴の話だが、初対面で数回やりとりした言葉があまりに失礼というか距離感がバグっていたので信憑性は高い)等スターメンバーで構成されている。
リアルの酒の場での肴としてやブログやSNSで面白おかしく取り上げたり、社会学的な話のサンプルとして用いているに留まるが、いつかこの話だけで本を一冊書きたい。
本当に生涯最高の神秘体験だった。