【割烹】ふぐ、鱧のお吸い物(白珪)-S ※石原さとみ系 | 孤独のグルメパトロール in Fukuoka

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2024年7月、福岡赴任。多くの皆様に美味しいお店を紹介して頂いたその訪問報告も兼ねたブログです。
※2014年和歌山市勤務時の最後に書きなぐった「和歌山中華そば万歳!」の情報も残ってます
※2010~12年の中国留学備忘録⇒https://ameblo.jp/xxeastxx/

このブログでも、

宗像の魚の美味しさを何度となく、

いろんな場面でご紹介してきたが。

 

最近仕事の会合でお邪魔した

宗像の入浴施設に併設された割烹もまた感動的に美味かった。

入浴施設に行ったわけではないが、
博多から40分くらいかなぁ、

国道沿いの便利な位置にこんな施設がある。

 

その横に割烹があって、

入浴ついでに寄れるようになっている。

法事の集まりなどにも使われているようだ。

 

そういう気軽めな割烹っぽいのだが、
飯のレベルが高すぎる。

 

その日のお品書きがこんな感じで。

 

刺身からして極上。
ふぐ、カンパチ、鯛、まぐろ。

新鮮さが全く違う。

 

福岡市内で食べるより圧倒的に新鮮で、

圧倒的に旨味が分厚い。

石原さとみのぷっくり唇を彷彿とさせる弾力、旨味、深いコク。

 

それが最も表れるのがふぐ。

夏ふぐでも、

こんなに旨味が乗るのかと。

もう刺身だけで一目惚れならぬ一口惚れ。

 

そしてやはりいい割烹は出汁が美味い。

鱧のお吸い物が完璧。

鱧自体はそこまで大きくないけど、

鱧の爽やかな旨味とミネラルが、

奇をてらわないカツオ系の出汁で増幅される。

 

アユの塩焼きとか。

 

アワビの天ぷらとか。

 

宗像牛の陶板焼きとか。

どれもきっちり美味い。

 

素材がいいから。

変にこねくり回す必要がない。

素材の良さを最大限生かそうとしているのが伝わってくる。

味付けが本当に素晴らしい。

 

そしてこういういい食事の時には、

飲み物にもこだわりたくなる。

できれば、マリアージュを楽しみたい。

そしてこの日は、

福岡の魚に合わせてそれを指南してくれる方がなんと横に座っていた。

 

ご一緒したのは女性県議、

しょっぱなから「ビールをチェイサーにして寒北斗のもうっと」と、

福岡県嘉麻市の有名な日本酒をエンジン全開で飲んでおられたが、

いろいろ会話をするうちに、

「あなたは同じ匂いがする」

と言われた。

なんのこっちゃいと思いながら、

会話を盛り上げないとなぁと

「先生はいつもどんなお酒がお好きなんですか」

と聞いてみたら、

「なんでも飲むのよ~ 食事に合わせながら選ぶかなぁ。」

 

え?マリアージュ?マジで?

 

「いや私もそうなんです。実はワインエキスパート持ってましてマリアージュが大好きで…」

「あら。私もワインエキスパート持ってるのよ。」

 

なんと。

福岡で初めて会うWE保持者が県議とは。。

 

東京で就職したけど、

実家に帰らないといけない事情があって、

地元で飲食をしようと考えていたらしい。

その時に、いい仕事ができるように資格を取っておこうと取ったらしいが、

しかし、なんで同じ匂いってわかったの?

人まで嗅ぎ分けられるの?

 

「白身の時は日本酒が合うなぁと思うんですけど、まぐろのときに日本酒が合わないなぁと思って悩んでるんですよねぇ」

「マグロのお刺身はね、特に今日みたいなトロの時は芋焼酎のソーダ割が合うのよ。まぐろの甘さを邪魔しないし、それでいてトロの脂をサッパリさせてくれる。お寿司とも相性いいのよ。だから日本酒の横に芋のソーダ割置いとくといいわよ。」

 

すげえ。なるほどなぁ。

これぞテロワール。

九州の酒席の正しい楽しみ方。

 

地の魚、

地のお酒、

地の酒飲み。

地域のグルメを満喫するには、

人のテロワールも、大事だったりするんだなぁ