【水炊き屋】もつ鍋(博多華味鶏)-S | 孤独のグルメパトロール in Fukuoka

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2024年7月、福岡赴任。多くの皆様に美味しいお店を紹介して頂いたその訪問報告も兼ねたブログです。
※2014年和歌山市勤務時の最後に書きなぐった「和歌山中華そば万歳!」の情報も残ってます
※2010~12年の中国留学備忘録⇒https://ameblo.jp/xxeastxx/

今日は、

熊本にいらっしゃる

とある医療法人のお偉いさんとの会食。

自分の親元といろんなご縁があって、

福岡での6人の会食にお誘いいただいた。

新幹線で30分で博多に着くから、

熊本との心理的距離が本当に無いんだよなぁ

 

で、その方の行きつけということで、

東京にも支店があって、

なんなら僕も東京で送別会をして頂いたが、

「博多華味鳥」という水炊き屋の

川端店にお邪魔させていただいた。

 

川端商店街の南の方にある。

糸島にある農場で自社飼育した

その名も「華味鳥」という地鶏を使ったお店。

鳥からこだわり切っているのだ。

 

予約でいっぱいとのこと。人気なんだなぁ

外国語で記載されているから

結構外国人観光客がいるのかなぁと思ったら

店内にわんさかいた。

 

で、てっきり水炊きを食べるものと思ってたら、

なんとメニューに載ってない「もつ鍋」が登場。

完全に裏メニュー。

 

で、このもつ鍋。

度肝を抜かれた。

めちゃくちゃ美味い。

 

もつ鍋の美味しさって、

結局ニンニクがつん、

食欲をそそるニンニクの香りと

ダシの深いコクと醤油や味噌とのバランスが

美味しさの骨格になることが多い。

もちろん、元々は、

モツの臭みを消すために

ニンニク必須だったんだろうが、

いまやどこのお店もモツの処理はきっちりで、

臭みなんかほとんどない。

でもスープの味わいは、

どこもだいたいニンニクが主役にいる。

 

ところがここの裏メニューのもつ鍋。

全くニンニクがいない。

物理的に全く入っていない。

香りが一切しない。

一応女将さんが

「お好みですが入れますか」と聞いた上で、

すこーしだけニンニクチップと唐辛子を鍋に投入するが、

味わいに、ニンニクはほぼいない。

 

にもかかわらず。

 

美味い。

めちゃくちゃ美味い。

ダシのコクと醤油の味のバランスがたまらない。

モツの脂に負けないパンチを、

ニンニクに頼らず、

ダシと醤油だけで出し切っている。

 

なので〆が、雑炊がうまい。

ニンニクが強いと

チャンポンの方が合うかもしれないが、

汁がダシの塊なので、

圧倒的に飯が合う。

ニンニクもいないから、

べたっともしない。

 

女将さんによると

元々はここのお店は

銀座のコリドー街にもあるが

「福栄組合」という居酒屋、

その後「華之海」という居酒屋になったが、

その時に出していたもつ鍋が人気だったと。

 

いろいろな方から話を聞いていると

もつ鍋⇒庶民の食べ物、

水炊き⇒高級な食べ物、

という棲み分けがあって、

華味鶏というブランドは、

なかなかもつ鍋と釣り合わないステイタスとのことで、

前のお店からの常連さんに言われた時だけ

会社にも許してもらって

特別に出しているとのこと。

 

そんな席にご相伴させていただけて

本当にありがたい。

でも、これはリピーターするよ。

めちゃくちゃ美味いもん。

 

いまこの記事を書いているのは11月末だが、

この時に女将さんと仲良くなれたこともあって、

その後、

僕が幹事としてこの店を使わせてもらった時に、

もつ鍋を出してくださった。

これからも、ここぞという接待で、

ここのもつ鍋をお届けしていきたいと思う。