ビブリオバトル首都決戦2013!! | Papytat~東京農工大学生協読書部~

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ビブリオバトル首都決戦が終わりました。
一言で、非常に楽しかったです

同じ出場者の29名の大学生の方々の、全員とはお話しできませんでしたが、話せた方は皆愉快で本の好きな方ばかりでした。また、バトルを聞きに来てくれた方の中にも、試合後に声をかけに来てくれた方もいたりして、いろいろな人と話すきっかけとして、首都決戦はさすがに規模が違うな、という感じでした。


結果としては、決勝戦敗退に終わりましたが、準決勝で勝ち上がれたことから予想外でしたので、自分には出来すぎた結果だったかと。そもそも準決勝でも一度は同票で、決選投票になるなどギリギリの勝負でしたし。
というか、予選から3連続で同票、決選投票で勝ってきてたのは、なかなか心臓に良くなかったかと思います。まあ、多くの人の意見を見れるのはいいのですが。



悔いがあるとすれば、もっとナマコのことを話したかったです。今回紹介した『生物学的文明論』の著者の本川達雄さんの別著『世界平和はナマコとともに』も読んだりしていて、ナマコのすごさというよりも、このナマコを研究してきたというプロセスの方がなにか、なにか、言葉にしがたい価値観やら見方が生まれているのではないか、というあたりに本の内容以上に衝撃を感じていたのですが、そのあたり緊張で紹介できませんでした。

 あと後悔としては、この本、たしかに多くの人に読んでみてほしいし、内容自体は確かに面白いけど、純粋に好きかと聞かれると自分の中でそこまでの位置づけの本ではなかったり、、
 他のバトラーの皆さんが心の底からこの本が好きだ、という雰囲気を言葉を振りまいている中、そのキメ台詞を使うことができないあたりも心苦しかった。というかみんながうらやましかったです。自分の好きということを、会場の参加者全員にわかってもらい、共感してもらうという話術、内容、もろもろのスキル。特別賞なんかは特に、まさにわたるべき人にわたった、という感じでした。とにかく、みんなすごかった。(この国語力のなさで、我ながらよく決勝まで行ったよ)

 要するに、内容の面白い本であることも確かに重要だが、それを置いておいて、感情的にこれが好きだという本を紹介するに限るなあ、という感想でしょうか。
それにあたっては、内容の面白さと違って、感覚的に「好き」というのは表現するのが難しい。何より、それを否定されたとき、感じ方は人それぞれとわかっていても、ダメだったのがその本自体でなく自分のプレゼンであるとわかっていても、受けるダメージがでかい。などの障害、というかハードルがある。
が、そうであっても感情的な部分をもう少し優先していく方がいいなあ、という感想を持った。そして、決勝戦の他のバトラーのように、自分の好きなものを好きだと伝える能力やら度胸やら、そうしたものが欲しい。自分が無理だと今回放棄してきたその辺とも、もう少し向き合うようにせねば。

昨日の余韻でいろいろ書いてみたけど、まあ要は、好きな本を好きというのが自分の中のビブリオバトル、ということですね。
 
忘れてはいけないこと。今回紹介した本、もちろん嫌いなわけありません。紹介するほど好きな本の部類です。
上には上があるという話です。今度は自分の中で、一番上の本でやれたらやりたいという話でした。はい。