ここ最近急にブログが活性化してきたので便乗しようかと思います。OBのザキさんです。
今回自分が考えたのが大和田秀樹棚です。大和田秀樹さんは無駄ヅモ無き改革や超魔法峠などありがちなテーマをありえない設定で展開させる漫画家ですがこれら有名作以外にも様々な名（迷）作もたくさんあります。それらを軽く紹介しようかと思います。
たのしい甲子園 著者の処女作にして原点と言える作品。野球漫画は数あれどこれほどぶっとんだものは他に知りません。不良高校の生徒たちが甲子園を目指すという若干使い古されたテーマだがキャラクターの一人一人が全国レベルの不良であり一流のプレイヤーである。もちろんまともな野球になるわけもなく野球をするため試合に行くための毎度のゴタゴタをパワープレイでこじ開けて行く（敵は高野連にテロリストから幽霊、宇宙人と幅広い）爽快なギャグ漫画である。そして何より主人公が男前である。
警死庁24時 警察もの。だが警察内には総理大臣を無視できるほどの決断力をもつ警死庁という秘密部署があるという設定になっている。主人公はとあるきっかけで警死庁の存在を知り、さらに殉職した父は警死庁の鉄の腕と呼ばれる最強の警察漢であったこと知る。気にいらない法務大臣をぼこったり、世界中の警死庁組織とのトーナメントバトルをするなど著者の中でも珍しい本格？バトル物の様子がある。そして何より主人公が馬鹿でありほぼ毎回全裸になっている。
大魔法峠 魔法少女バトルもの。主人公田中ぷにえは魔法の国のお姫様ｗ。留学という形で日本の学校に通う。毎度様々な敵が（敵は魔法の国のコック、前王権の娘、スケ番、サンタクロース、アトランティス王女など幅広い）襲いかかってくるが魔法はほぼ使わず肉体言語・関節技で解決している。そして何より主人公は著者のキャラクターの中でも戦闘力最強との説は根強い（対抗馬はたの甲の太田があげられる）。
野獣社員ツキシマ サラリーマンもの。ツキシマは普段はぐうたらサラリーマンだが有事には社内のあらゆるもめごとを解決するジャパニーズビジネスマンとなる。もちろんただの交渉で終わるはずはなくライフルを用いたロシアンルーレットを麻薬マフィアに強制されても強気にそれに乗るなど野獣っぷりをおしみなく発揮している。
ムダヅモ無き改革 麻雀もの。有名なので説明は不要だろう。
ドスペラード 剣と魔法の世界＋極道もの。異色の設定のコラボ、著者らしい設定と言える。主人公エイジは火、水、風、土の4属性以外の第5の属性の魔法が使える。彼の属性は萌え。組同士の魔法戦争が始まるがその過程で今の世界は前の文明が滅びて生まれたことをエイジは知る。前文明が滅びた理由は秋葉原に魔法使いが大量に生じ魔力が暴走したからである（なぜ秋葉原に魔法使いが生まれたかは賢明な読者なら気付くであろう）。残念ながら打ち切りのような形で終わってしまっている。
ぶっちぎりCA スチュワーデスもの。もと女暴走族の花園は現在はチーフCA。しかし一度切れると誰も止められないぶっちぎりCAとなる。彼女の周囲の空港関係者が彼女に巻き込まれて迷惑したり、彼女の機転で乗客の命を救ったりなどおきまりのどたばた＋人情ものとなっている。空の仕事の豆知識や裏事情など詳しく描かれていてそれだけでも面白い。
基本的にありがちな設定に「男前」というスパイスをぶちまけることで完成する大和田節はどの漫画にも共通でありこれが趣味に合うなら全作品読んで損はない。