文章の地力 | Papytat~東京農工大学生協読書部~

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Youtubeでポルノグラフィティの関連動画に何故か一個ポケスペ動画があったのが
 運 の 尽 き だったひらまりです。
みんなポケスペ好き過ぎだ!!

そんなわけでブログ記事の執筆が4日遅れた←わけなんですが
今回は「文章の地力」についてぶいぶい言いたい放題したいと思います。

さて、笹川美和さんというシンガーをご存知ですか?
草野仁さんの某クイズ番組主題歌だったこともありますが、
知る人は少ないのではないでしょか。

この方が初めて作詞作曲した「向日葵」という唄。
小学6年生(!)で作ったと。だから難しい言葉は一切ありません。

わたしの個人的視点なのですが、
「小説」や「詩」のうち、「文章」の地力という視点において、
朗読(同音異義語やルビなどに頼らない手法)にしたとき魅力が半減してしまうものは、
テクニックで価値を水増しした文章だと考えています。つまり地力が乏しい。

同音異義 ex「逢いに行きたい」と「愛に生きたい」 
      「最後」と「最期」
ルビ ex 「回転盤」に「ルーレット」 「酒場」に「バー」
表現手法 ex 漢字化「夜露死苦」
       ひらがな化「あなたをころしてあげるわ」
       カタカナ化「オレハキミヲスキダッタラシイ」

などなど。知っている作品から思いつくものをあげてみました。
言葉に「視覚」を用いたテクニックを使うのは、
クリエイターとしては当たり前なのですが、ちょっとずるい手法でもあります。

(そしてわたしも此処でフォントやカラーを変える姑息な手段を使っています)
だって「言葉」と「文字」は別ですものね。

確かにこのテクニックを使ったほうが評価は高くなります。
(そして残念ながら、このテクが「林檎病」「サンホラ病」などを生むとわたしは考えます)
一切このテクを使わない笹川さんの詩は、ぶっちゃけインパクトに欠けるかもしれません。
けれど、「地力で戦える言葉」に「テクニック多用文章」が勝っても、凄いことでしょうか?
チャリンコや車を使えば、わたしたちだって金メダリストのボルト選手に勝てますよね

道具を使うことを否定はしません。立派なテクニックですから。
しかし、「文章」としてでなく「言葉」で勝負できる詩・小説こそ、
ほんとうに凄いものだとわたしは考えます。


そして笹川さんは歌姫としても物凄く素敵な声をしてらっしゃいます。
まじめに癒されたい人は是非聴いてみてください。
(「蜂蜜」「金木犀」「耳をすませば」など)

追記
笹川さんの出身は新潟県紫雲寺だそうです。
いいですねぇ! 沖縄じゃなくても歌姫が生まれるってことは!