ラジオから
September が流れ出すと
秋だよなあ と思って来た
9月となれば
夏休みは終わり
2学期が始まり
秋のはずだった
鮮やかな色彩から
辛子色のシャツにと
紅葉がかった影に
街も山も彩りを変えるはずだった
それは
ステディになりかけた
彼女の心もまた同じで
熱は冷め始めて
目の前から遠ざかる
そんな夏を
何度となく繰り返し
僕たちは大人になった
はずだった
時間は相変わらず
一瞬たりとも止まることなく
先へ先へと急いでいる
齢を追うごとに
そのスピードは増して
もうこんな所へ来てしまった
あとどのくらい? って
ふと思うことが増えて
振り返る景色だけが
鮮やかに蘇る
あの頃って頃から
今日までと同等の時間など
もう持ち合わせていないと
気付いた時
更に熱くなり
どうしたものかと
ジタバタしても
何ひとつ変わらない
思い出は
都合良く美化されて
もう
どれが本当だったのかすら
分からない
でも
それで良い
きっとそれが
本当だったのだと
今は静かに
その余韻を楽しんでみる

