ベッドへ潜り込み
目を閉じる寸前に
神様
この身体
あとどのくらいもつかねえ? と
呟いてみる
すると
目の前に神様が現れて
そうだなあ
この調子だと
あと5年
古希くらいまでだなあと
笑って言う
なるほど
手術後 大事を取って
ほとんど動いてないから
身体は鈍るばかり
ぱふを失い 3年半
あれだけ毎日歩いていたのに
もう
すっかり歩かなくなってしまった
そうだ
男の
それも老いた男の独り歩きは
見掛けから不自然で
日中ならまだしも
夜間ともなれば
怪しい姿に変わってしまう
そこへ
犬くんがいたら
健全にも見えるから不自然だ
ならば
次の相棒を探せば良いのに
ぱふを愛し過ぎたこと
そして
もしかするともう
犬たちの方が長生きするかも?
なんてこと
この国では
還暦を越すと
ペットたちを迎えるにも
審査があって
もしもの時
その後
彼らを受け入れる
身内はいるのかとまで
問われるそうで
すると我が家では
もうそこでアウトとなる
さて
その神様は
いや
神様だと思う方は
オーブたちに紛れて
緑色に輝き
ゆっくり浮遊しており
そんなにゆっくりなら
キャッチ出来そうだと
手を伸ばせば
ゆらりその直前で
衝突せず
この手をすり抜ける
彼らの姿が
突然 見え始めてから
2年が過ぎた
相変わらず
何も本当のことは
分からない
それでも
この間
毎日 彼らの姿を確認し
また
言葉を掛け続けてもいる
そろそろ
本当が分かる頃かとも思うが
何も聞こえては来ない
ただし
それらは幻ではなく
いつも
どこでも
目の前にいる
僕を見守るかのように
僕を監視してるかのように
重なった別の次元から
何かを告げるかのように…
しかし
大国のバカな大将たちにより
こんな世の中
本当は
彼らの動きを制御して欲しいと
願い出たら良いのに
まだまだ
自分と
その周りのことばかりをねだる
人間たちのサガ
未来は
どんなだろうか…



