あの頃とは違い
昨今では
患者の負担を減らすが為
切らない手術が多いそうだ
切らない手術
切らないとは言っても
数ヶ所の穴を空けて
カメラを入れ
そこへと
ロボットアームのような
鉗子を2本入れ
画像を見ながら
遠隔操作にて行うとのこと
すれば
大きな傷痕は残らず
また
治りも早いという利点があると…
もちろん
全身麻酔の為
その一部始終は分からず
目が覚めれば
すでに終わっていたけれど
おかげで
翌日から
さあ 歩け! と
ハッパを掛けられ
無理に歩いたからか
早くに内臓が動き出したようだ
訊けば
ヘソからカメラを入れ
左脇腹から2本
鉗子を入れ
患部からも
保護に入れたメッシュを
固定するが為の… とのことで
計4ヶ所
今回の手術痕が残った
すれば
以前の盲腸のそれと
破裂させてしまったが為に
膿を出す為の傷痕 2つとで
僕の腹には
6つの傷痕が残ることとなった
さてこれを
背負いながら
もう2度とそんな目にはと
願いながら
正しく生きようと思ってみる
見れば
やはり
特に大きい傷痕は
その子供の頃の
盲腸のそれで
時折 仲間たちと
風呂にでも入れば
それ
刺された? と
もしや
女に? と
笑われたもんだけれど…
当初
1番痛かったのは
患部ではなく ヘソで…
それは
カメラを入れるが為
1番大きな穴なのかもしれない
今は
やっぱり
患部が痛いけれど…





