昨日
ナースステーションを
取り囲むように
回遊する廊下を歩かねばと
ひとり
何周もしていると

面会の時間外だというのに
多くの家族らしき方々が
例のガラス張りの
重症患者用の部屋へと
入っていった

覗いてみれば
すでにカーテンで覆われ
中は見えずとも
慌ただしさだけは伝わって来て
今を察した

氣になって
何周も歩いてみても
中の様子は掴めず

願うだけしか
お手伝いは出来ない

今朝
主治医たちの廻診にて
明日の退院の許可が出て

ではまた
少し歩いて置かねばと
一周わずか100mほどのそこを
歩き出した

すると
昨日 
慌ただしかったその部屋は
カラになっており

またしても
ここで何度目かの
切ない現実を見た



人間
生まれながらに
平等というものは ない

ならばせめて
命の時間くらい
平等には ならないものか

生きた時間ではないことくらい
とうに分かっちゃいるが
今は
生きた時間であっても欲しい



さて

今日もまた

ここ4階には

2人ほどが 入院して来た


早い内に

無事

ここから退院されることを

祈りながら…