昨今の施術は
日進月歩
進んでおり
大抵の手術は
切開することなく
腹腔鏡下手術と言われる施術により
患者の身体への負担を
減らす方向に傾いたそうで
それにより
こうして
回復は早く
痛みも少なく
早い時期に
社会復帰が出来るとのこと
それでも
男は痛みに弱いから
ジタバタしてはみるけれども… 笑
なるほど
あの頃よりは
遥かに楽だったと
振り返るばかり
今回のそれは
ヘソからカメラを入れ
それとは別に
2ヶ所に小さな穴を開け
そこから
遠隔操作する
ロボットアームのような器具を入れ
画像を見ながら
内側からの施術をしたそうで…
この3年間
放置した患部は
どうやら倍の大きさにもなっていて
そこへと侵入し
張り付いた内部を剥がし
メッシュ状の人工布を当てがい
抑え縫ったと聞いた
それもまた
試してみて
内部からでは難しい場合
仕方なくも切開となると
お聞きしていたが
なんとか間に合ったそうで
このタイミングで決断して
良かったと思う
すれば
あの頃 苦しんだそれとは
格段に違い
また
入院も短く済んだようで
有り難い
医療はこうして進化して行き
いずれ
不治の病もまた
制圧出来るのだろう
ただし
それは延命だけではダメで
自らが動けるまでに
回復させてこそな
そんなことを思わせるのは
この外科病棟の現実を
目の当たりにしてしまったから
なのだろう
10年ほど前
親父がお世話になった
癌病棟には
唯惜命
~ただ命を惜しむ~ と
書かれた筆書があり
あの日
それが
心に重く響いたことを
今
思い出しながら…
この人生では
こうして
3度も救われた
次は
この恩を返すが為
救う側にならねばと思ってみるが
きっと僕ならば
救った方々よりも
救えなかった方々の想いを
重く背負ってしまうのだろう
僕は
医師には
なれそうもない



