世の中は多分
そのすべてが奇跡かと思うのは
こうして
遥か太古から
1つたりとも途絶えることなく
ここへと
繋がっている ってこと
そう
わずか1ヶ所も
途切れていないから
今
ここに
僕がいる
そんなことは
すべてが偶然かと
思ってみるが
その偶然こそが
まさに奇跡で
特に
今こうして
命を預かる病棟にいると
涙が出るほど
何か
特別な感覚に包まれる
昨日までいた
病室が空き
さてと思えば
また違うどなたかが
そこへと入る
元気で
退院されたのか
それとも… なんて
勘繰ってもしまうほど
ここは
まさに
命の戦場
奇跡というものが
本当に起こせるのならば
今すぐ目の前の方々を
救いたい
でもそれは
残念ながら今の僕には
願うことしか出来ず
手を貸せない自分に
苛立ってもみるが
それもまた
自分の身体が
それどころではないことに
氣付き
熱くなった心が
一氣に冷める
神さまは
本当にいるのか? と
考えることが増えて
でもそこにしか
すがる場所がないことにも
氣付く
順調ならば
ここもあと3日
シャバへと
現実へと
戻らねばならないが
今またこの齢で
ここへと舞い戻ったことに
もしかすると
意味があったのかもしれない
ここにもいたのか
僕が連れて来たのか
玉響たちは
ここでもまた
ゆらりしているけれども…

