実家へと戻る前に
いつの間にか増えた
膨大な荷物をなんとかせねばと
片付け始めれば
そこには
とても捨てられないものばかりが
現れて
それどころか
今ならば
無いものねだりのお宝級かと
ネットを使い
少しづつ
世の中へ戻し始めた
ブランド物のアウトドア用品は
どうやら
オールドとされて
プレミア価格にもなっていて
それでも
早く処分せねばと
安価で出せば
すぐ売れて行く
こんなに古いものが? と
苦笑いしてみるが
そこに間に合わなかった世代たちが
こぞってそれを手に入れ
誇らしくもあるのだろう
聞けば
ユニクロだって
古いものは逆に高価だそうで
なんだか時代は
繰り返えされるのかと
不思議な感覚でもいる
確かに
まだまだ個性があった時代
昨今の
街を歩けば
同じ服がすれ違い
あ〜あ ってな具合
だから
他人と被らない
古着屋が栄えるのかとも
思ってみる
いつの間にか
僕は
そんなことよりも
とにかく軽くと
服を選び
すれば
それは皆
登山用のそれとなって
すべてを自らが背負い登る
山登りのそれは
暖かく 涼しく
1グラムでも軽くなわけだから
老いた身体には
ちょうど良い
これからは
見掛けよりも
機能と軽さとが大事で
すればそのすべてが
外遊びの服になるようだ
それでも
高価なブランド物は不要で
気兼ねなく
着倒せる安価な物から
選びたいと思ってみる
そんなわけで
メルカリへと
そこそこの安値で出すと
1つ売れたら
また1つ出して
長年 仕舞い込んだ物たちが
毎日 ここから去って行く
それらを
荷詰めすれば
買い求めた頃の
記憶と想いが蘇り
また振り返るばかり
長年
世の中から
お借りしていた物を
こうして
とうとう
世の中へと戻す時が来たのかと
仕方なくも思いながら
あとどのくらい? って
呟いてみるのは
還暦という節目を越して
徐々に
次の空間へと
入り始めたからなのだろう
第2の人生と
皆 言葉で表現するが
見えなかったものが
見え出したことで
どうやら
次元というものが
ここから離れるが為に
身軽になれとばかし
変わりつつあるようだ


