朝は夜になる
今日は明日になる
花は種になる
歌はこだまになる
現在は一瞬ごとに
とどめようなく過去となる

されば諸君
一瞬に永遠を
かいま見ようではないか

知恵が哀しみにならぬうちに
一歩立ちどまろうではないか

当時こう語りかけられて
立ちどまらなかった「諸君」が
どれくらいいただろうか
そして
今はどうだろうか?

開高健


そろそろ分かったかい? と
微笑んで
目の前で
高価なロマネコンティを
ぐいっ! と呑み干し

キミは? と問われ

い 頂きます! と
答えれば

ではこれでと
尿瓶から
その赤ワインをドブドブっと注ぎ

さあ
今が呑み時だと
手渡してくれた

し 尿瓶ですか? と問えば

あぁ
これがちょうど
空気と触れる面が大きく

どや?
美味いだろう? と
微笑んでいる


今日はどんな用だったかな?
と問われ

いや
その
釣りに連れてって頂けないかと
思いまして…

あぁ
そうだった
そうだった

キミは確か
フライフィッシング だったな

では
ニュージーランドにでも
出掛けてみるか!

ホントですか!

開高さんは
その両手を大きく広げ
このくらいのが
ウジャウジャいるぞ! と
微笑んだ

では
太い竿が必要ですね! と
言い掛けたところで
目が覚めてしまった…


開高健




開高さんの齢を
7つも越してしまった
この身体

なのに
今まだ何も成してはいない

呼ばれたかな?
そろそろまた
出掛けてみるかな…