フィリス祭りと
皆 口を揃えて言うのは
彼女がやって来る度に
お世話になったこの国の
あの日
学生だった方々が集まり

賑やかな彼女を取り巻いて
お祭りのように
日本中を渡り歩く





そう
45年前
えいっ! と飛び込んだアメリカで
ステイした家庭のママで

不安そうな僕に
気遣いしてくれた
恩人中の恩人

どうやら
僕が2人目の日本人学生で
僕の後にも
知る限り10人近くいたようで

それは
長いこと続いて
近年もまた
若い娘を受け入れており

彼女もまた
昨年の夏休みに舞い戻って
楽しんでいたようだ

そんなだから
フィリスが来る! と聞けば

もちろん! と
皆が微笑んで集まり
その旅に付き添うこととなる



記憶では
今回で4度目の日本

そして
今回は仲良しの友達たちと
3人で来るらしい

大阪へと入り USJを楽しんで
京都での観光をし
東京へと入る

その街々の近くには
必ず誰かがいるから
きっと不自由なく
日本を楽しめるのだろう

僕はfacebookのメッセンジャーで
福岡 大阪 名古屋 横浜…
なんて
連絡を急ぐと


微笑んで

フィリス祭りね! と
返事をくれる

さあ
どんな旅になるのだろうか

さて
桜は間に合うのだろうか



真夜中から
時差を無視したスマホへの連絡は続き
寝起きと共に
懐かしさの中で
当時のアルバムを引っ張り出せば

あの頃
取り巻いてくれた仲間たちが
皆 微笑んいて
ひとり胸が熱くなった

更には
あの日の家までそこにあり
あれから
3度も引越したから
この最初の家を知っているのは
僕と僕の前の娘だけかと
誇らしくも微笑んだ

さあ
アメリカがまた
近づいて来る!