この春に

LAのママがやって来ると知り

あの頃って頃を

また振り返るばかり…


あの頃って頃は
僕の中では 83年で

雑誌やテレビで観た
アメリカに憧れ
カレンカーペンターに憧れ
目指した70年代に間に合わず
80年代となったばかりの
西海岸の田舎町だった

そこには
毎週末 教会へと出掛ける
若い家族がいて

3歳と5歳との
ヤンチャな息子たちと
毎日 格闘していた記憶

平屋の小さな家には
大きな芝生の庭があって
そこでは

犬が走り回っていて
まさに田舎町のアメリカの景色

そこへと

えいっ! と
飛び込んだアジアの若造は
右も左も分からず
聞き取れない言葉と格闘した

そんな
45年も前の記憶を辿ると

その後 

この国で家族を持ち
仕事ばかりに追われ
家族の為にと費やした時間は
わずかな後悔の中にも
正しかったはずと肯定してもみるが

もう
戻らない時間ばかりを
時折 振り返っては
ひとり
黄昏れながら懐かしむ


まだまだ
アナログだった時代
テレビを点ければ
ちょうどMTVが始まった頃で

マイケルは踊り
マドンナは妖艶に
カーマはカメレオンだった 笑

クリスマスが近づけば
大きなツリーがリビングに現れ
その下に
あちらこちらから
プレゼントが届き積み上がる


ローカルのラジオ局からは
小声で
ヨーコが
Happy Xmas Kyokoと囁き
ジョンも
Happy Xmas Julianと囁いて

🎵 So this is Christmas
And what have you done? 🎵と
もういないジョンが歌い出し

街は家は
クリスマスシーズンへと
呑み込まれる



今と比べたら
確かに不便さはあったけれど
あの頃と今とを比べることすら
不要で

やはり
とても良い時代だったと思う

もしも戻れるならば
僕は真っ先に
1983年と答えるだろう