今のこの状況だと
お袋は
きっと我が家での
年越しだろうと思い

ではと
身体をサポートする
あれこれをと選び
買い込んで来た

それでも
実家の親父をひとり
放っておくわけにもいかず

電話をすれば
出ない

買い物にでも出掛けたかな? と
思っていると
ピンポーン とベル

インターホンを覗けば
親父の姿

そう言えば
親父が迎えに来たならば
仕方なくも帰ると
お袋は呟いていたっけ…

ちょいと
不自由な身体での
お互いのイラつきで
ゴタゴタしたことは

きっと話せば分かるのにと
思っていたけれど
昨日の状況では
その場から連れ出すしかなかった

お袋を連れ出した後
心配して来た妹に
コテンパンにやられたらしく
しぶしぶとやって来たので

わずかな時間
リビングで2人にして
僕らは
そこを遠慮した



戻ると
お袋は
仕方ないから帰ると呟くので

僕は
本当に大丈夫なのか? と
親父に問うと

その昭和一桁男は
なかなか
詫びる言葉を知らず
違う話題へと振る始末

それでも
頑固な親父が
わざわざここまで来たことで
仲直りせずとも
お袋は帰って行った

帰り際に
何かあれば
すぐに迎えに行くからと
念を押して見送った

そんなわけで
わずか1泊2日となった
この息子宅

カミさんは
これはしばらく居るはずと
買い込んで来た

沢山の物を見つめながら

生もの以外は
また使うかもね と
苦笑いしてみる

いや
きっともう来ないだろうけれど
今度は
僕らが戻る番だからと
止まらぬ時間と
戦いを挑んでみる

齢を取ると
子供に戻ると言うが
病と
老化とで
自由にならない身体に
苛立つ今

そこへ
わずかな言葉のすれ違いで
大きな事件にもなる

ならば
一刻も早くと
こじれる前にと
間に入り
沈めねばと全力を尽くせば

なんとかなると
信じている

さてこれで
一件落着

これで僕は
諦め掛けていた
年末年始の予定が
なんとなく戻って来たようだ

それでも
カウントダウンは
止まらず
足早に動いている

本家の長男
結構
大変なのだ

疲れたというよりも
氣を張っていた肩の力が抜けて
現実逃避でもしようかと
思ってみる

親たちに

幸あれ…